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カフェジーニョの飲み方【世界のコーヒー:ブラジル】

カフェジーニョの飲み方【世界のコーヒー:ブラジル】

南米ブラジルで親しまれているデミタスコーヒーをご存知でしょうか。「カフェジーニョ」と呼ばれるブラジル出身のそのコーヒーは、とにかく黒く、甘いのです。今回は、カフェジーニョについてお話しします。

カフェジーニョについて

カフェジーニョとは、ブラジルのバール(カフェやバーのようなお店)で楽しめるコーヒーのひとつです。世界最大のコーヒー生産国ブラジルでは、輸出規格に満たないコーヒー豆を国内で消費してきました。その国内消費用のコーヒーを深く真っ黒に近い色まで焙煎し、濃く抽出したコーヒーが「カフェジーニョ」なのです。

カフェジーニョは、バールのカウンターにある銀色のコーヒータンクに入っており、コックをひねってデミタスカップに注がれます。

カフェジーニョの意味

カフェジーニョは、カフェを「コーヒー」、ジーニョを「小さい」という意味で和訳できます。注文する時は、「Um café zinho」ウンカフェジーニョ(小さいコーヒーひとつ)で通じます。価格はとても安く、2,003年頃は80円ほどだったそうです。日雇い労働者でも一日何杯も飲めるのも納得です。

深く焙煎する理由

カフェジーニョに使用する豆を深く焙煎するのには、理由があります。国内消費用のコーヒーとは、低品質で欠点がたくさん混入しています。欠点があると、コーヒーとして淹れた時の味に大きな影響を与えてしまうのですが、カフェジーニョの場合は欠点をわからないほどに深く焙煎することで、ネガティブな味わいを打ち消す目的があるのです。

それでも、欠点が消えるわけではないので独特な味わいになるのですが、それもまたブラジルではなじみ深い味わいだったりします。

カフェジーニョの飲み方

カフェジーニョは基本的にブラックで飲むものではありません。コーヒーの量を超えるほどの砂糖をたっぷりと入れ、ぐるぐるっとスプーンでかき混ぜて一気に飲んでください。

イメージ的には、テキーラをショットグラスで一気飲みする感じに近いです。時々、ブラックのままで飲もうとする人がいるのですが、限りなく黒に近いコーヒーはとても苦く、ブラックで飲んでいると「あの人大丈夫かな?」という目で見られてしまうかもしれませんので、現地でカフェジーニョをブラックで飲むのであれば、覚悟しておいてくださいね。

近年のブラジルコーヒー事情

コーヒー生産国であるブラジルでは、国内消費のコーヒーしか飲めない!というイメージはもう昔のものです。サンパウロやリオデジャネイロなどの都会はもちろんのこと、サントスでも海外に輸出されるような高品質アラビカなどのコーヒーが楽しめるようになりました。

ヨーロッパにあるような、魅せる焙煎機を常設したロースターズカフェなどもあり、今、世界とブラジルのコーヒー事情にそこまでの差はない、といってもいいかもしれません。その分価格も高くなっているのが残念ですが、カフェジーニョだったらまだまだ安価で楽しめそうです。

カフェジーニョを作ってみました

日本に住んでいると低品質のコーヒーというものに縁がありませんので、今回は、インスタントコーヒーを多めに濃く作り、カフェジーニョに近づけてみました。そのまま飲むと、うっ苦い!と思うほどの濃さにしてから、角砂糖をごろごろと入れ、飲んでみました。感想は、めちゃめちゃ甘いのですが、とっても美味しい!…そんなクセになりそうな強烈な味わいでした。

カフェジーニョの飲み方 まとめ

ブラジルで一番ポピュラーなコーヒーである、カフェジーニョ。お砂糖をたっぷりと入れて飲むのは、真っ黒なコーヒーを美味しく飲むため!というのはもちろんなのですが、赤道直下の国なので身体が糖分を欲しているという地域的な理由もあるようです。

ブラジルの伝統的なキンジンというデザートも驚くほど甘いので、糖分をコーヒーで摂るか、食べ物で摂るかといった感じなのかもしれませんね。街を歩けば必ず角にバールがあるので、ふらっと立ち寄ったついでにカフェジーニョを一杯飲む。

そんなブラジルの日常の風景を思い浮かべながら、あなたも手作りカフェジーニョでブラジル気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。