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豊かで心地よい「ブラジル:カケンジ農園ナチュラル」

豊かで心地よい「ブラジル:カケンジ農園ナチュラル」

コーヒー大国ブラジルにおいて、一目置かれている農園があります。それがカケンジ農園です。ブラジルコーヒーの中でも有名なカルモ・デ・ミナスにあり、2008年のCOEで優勝し、その後もCOEの常連として名を馳せています。

今回はそんな農園のナチュラル精製のコーヒー豆をご紹介します。

「カケンジ農園ナチュラル」は、こんなコーヒー。

  • 今回の焙煎:シティロースト

香り

  • フレグランス(豆の香り)
    カシューナッツやマカダミアのような華やかさと柔らかさを持つ香り
  • アロマ(コーヒーの香り)
    サトウキビのような自然の甘い香り

風味

  • きび砂糖のような豊かな甘み
  • 程よく爽やかな酸味
  • 余韻の穏やかさは絶品

こんな時にオススメ

  • おやつの時間に飲みたいコーヒー
  • ゆったりしたい時に
  • 一息休みたい時に

ペーパードリップ:きび砂糖の風味

きび砂糖のような、まったりしたコクを含む豊かな甘みが特徴的です。この甘みは柔らかい口当たりとともに滑らかにフェードインしてきて、飲み心地に優れています。

さらにその後、ほのかに爽やかな酸味が、この飲み心地を引き立てています。グレープフルーツのような爽やかな酸味に対して、甘みの残余が穏やかに仕立てていて、穏やかな余韻として感じられます。

冷めると甘みが強くなる

冷めてから飲むと面白いことに、爽やかさは弱まり甘みが強く感じられます。特に余韻においてはその傾向があり、温かい時は穏やかな余韻が、冷めると強い甘みに支配されます。

気になる方は冷ましてから飲んでみるのも面白いのでオススメですよ。

80℃前後or若干低めがオススメ

酸味とコクのバランスをうまく引き出すと美味しいコーヒーですので、オススメは80℃前後で抽出することです。そうすることで、バランスの上に甘みが乗った調和の取れた味わいになります。

しかし軽やかなコーヒーに仕上げたい方は、若干低めの温度設定にすると良いでしょう。すると爽やかな酸味を上手く引き出せます。

オススメの抽出方法(HARIO V60ドリッパー)

  • 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:75~80℃前後

ネルドリップ:黒蜜のような味わい

柔らかくコクが良く感じられるため、黒蜜のような砂糖を煮詰めたような雰囲気がします。

この黒蜜のようなコクのある甘みは、コーヒーを落ち着きある味わいにしています。その一方で爽やかな酸味が調整役として、コーヒーを重くも軽くもない程良さへと持っていてくれています。

そして余韻は舌先では酸味を感じる一方で、喉の奥で黒蜜らしさを堪能することができます。この黒蜜らしさは飲み口より深く、安らぎと閑寂を楽しめるコーヒーです。

オススメは80~87℃

ネルドリップの黒蜜らしさを味わいたいなという方は、少し高めの温度設定がオススメです。するとコクと甘みを良く引き出せて深みが出てきます。ただし高すぎると酸味とのバランスが崩れがちなので注意です。

オススメの抽出方法

  • 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:80~87℃

フレンチプレス:花のような甘さ

軽やかに仕上がるため甘みのベタつきがなく、飲みやすいコーヒーに仕上がっています。口当たりは柔らかく華やかでジャスミンティーに近いような印象を受けます。

その後、ふんわりと花開くように甘みが広がり優しく包み込まれ、最後は甘みの余韻を残して綺麗にフェードアウトしていきます。この甘くやわらかな風味は、ほのぼのとした癒しへと誘ってくれます。

ドリップとは異なる美味しさを秘めたコーヒーです。

若干早めでも美味しい

フレンチプレスの抽出時間は、およそ4分±30秒が目安と言われています。そしてこのカケンジ農園に関して言えば、オススメは3分40秒~4分00秒の間です。

優しい甘みを含む風味は、少し早めに抽出を切り上げると軽やかな風味に仕上がります。重たいコーヒーが飲みたくないときには、特にオススメです。

オススメの抽出方法

  • 豆の分量:18g(容量350mlのプレス)
  • 挽き具合:粗挽き
  • 抽出時間:沸騰したお湯で3分40秒~4分00秒

モカエキスプレス

苦みの中に、煮詰めた砂糖のようなコクを持つ甘みを、しっかりと感じることができます。通常であれば山盛りの砂糖を入れるエスプレッソですが、コーヒー本来の甘みも堪能できるので、砂糖は少なめの方が良いかもしれません。

強い甘みに加えて、コクとほろ苦さが香ばしさを出していて、黒飴のような風味のコーヒーです。特に余韻において、この黒糖らしさを存分に堪能することができます。

またミルクとの相性に優れている点も見逃せません。強い甘みはミルクに負けず、コクはミルクと調和して、とても良いカフェラテに仕上がります。

モカエキスプレスに合うコーヒー豆をお探しの方には、ぜひオススメしたい豆です。

「カケンジ農園ナチュラル」の美味しい飲み方

ミルク・砂糖との相性

  • ミルク:相性が良い
  • 砂糖 :粗糖・ブラウンシュガーがオススメ

砂糖は粗糖orブラウンシュガーで

きび砂糖や黒蜜のような味わいのコーヒーですので、飲む際はその風味を壊さないようにすることがコツです。きび砂糖などの粗糖やブラウンシュガーなど、コーヒーの風味に近い甘味料を使うとオススメです。

また風味が変化してしまいますが、メープルシロップも独特の甘みが、コーヒーとマッチするのでオススメです。

ただ美味しいだけじゃない「カケンジ農園ナチュラル」

コーヒー大国であるブラジルのCup of Excellenceを勝ち抜く実力があるだけあって、とてもおいしいコーヒーです。その美味しさは、ただ味に優れているというだけでありません。飲み心地や飲みごたえなど、総合的に美味しく楽しく飲むことのできるコーヒーです。

人を選ばない美味しく飲みやすい味わいと優れた品質は、ブラジルのコーヒーを飲みたいなら、ぜひオススメしたい銘柄です。

豆の情報

  • 名称:カケンジ農園ナチュラル
  • 産地:カルモ・デ・ミナス、ミナスジェライス州、ブラジル
  • 精製:ナチュラル
  • 今回の焙煎:シティロースト

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。