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コーヒーテイスターズフレーバーホイールとは?

コーヒーテイスターズフレーバーホイールとは?

コーヒーテイスターズフレーバーホイールという言葉、聞いたことはありますか?普段コーヒーを楽しむ分にはあまり使うことのない言葉ですが、コーヒーを専門的に扱うプロにとっては、非常に重要なもの。ここでは、コーヒーテイスターズフレーバーホイールについて見ていきましょう。

コーヒーの味を区分するための簡易表

コーヒーテイスターズフレーバーホイールは、シングルオリジン(単一品種の豆)が持つそれぞれの豆の風味を区分した、円形のグラフです。英語では“Coffee Taster’s Flavor Wheel”と言い、アメリカスペシャルティコーヒー協会(通称S.C.A.A)が発表しています。

各コーヒーをこの表に当てはめることで、コーヒー豆の持つ個性的な味わいを可視的にも判断することができるようになっています。

コーヒーテイスターズフレーバーホイールの意義

コーヒーテイスターズフレーバーホイールができた背景には、コーヒーの多様化とスペシャルティコーヒー台頭の影響が強くあります。

“苦味”や“酸味”といったシンプルな評価をくだされていた時代とは異なり、現在では産地を農場単位で捉える“シングルオリジン”という考え方も強くなってきました。

そこから、「もっと細分化したコーヒーの味・風味を定義づけよう」という試みのもと、コーヒーテイスターズフレーバーホイールが生まれたのです。

ワインのように細かく区別されるようになった生産地

この考え方は、ワインに置き換えるとわかりやすいかもしれません。

ワインの場合「フランス産」といえども、地方によって大きくその特徴が異なりますよね?まずはブルゴーニュ、アルザス、プロヴァンスなど産地によるおおまかな区分が行われ、その中で生産者や地域・生産方法によって細かく分けられていきます。

同じ地方のものでも、味が明確に違うのがわかるくらいの差があることから、一括りにすることはできないのです。

これと同じく、コーヒーも環境や生産方法によって風味が変わってくることが広く知られるようになりました。つまりは、“コーヒーが嗜好品としてさらに市民権を得た”という喜ばしいことなのです。

カウンターカルチャーコーヒーのフレーバーホイール

風味

アメリカスペシャルティコーヒー協会が発表しているコーヒーテイスターズフレーバーホイールよりも、さらに味が細分化されたものも発表されています。それが、アメリカの「カウンターカルチャーコーヒー」が発表しているコーヒーテイスターズフレーバーホイールです。

カウンターカルチャーコーヒー発のフレーバーホイールの特徴は、テイストとアロマの区別がないということと、1つのカテゴリーの中でより細分化された風味が表記されていること。一目見るだけでその差が充分にわかるようになっています。

テイストとアロマの違いを判別するのが難しい一般人にとっては、こちらの方がわかり易いかもしれませんね。

コーヒーテイスターズフレーバーホイールとはまとめ

一般の方々がコーヒーを広く飲むようになったことで、味を詳しく分ける必要が出てきました。ワインのようにテイスティングを楽しむ様になる日も近いかもしれませんね!

コーヒーテイスターズフレーバーホイールは、まれにカフェの壁に貼ってあるところを見かけます。もし見かけることがあったなら、しばしコーヒーのフレーバーについて思考を巡らせてみるのも面白いかもしれませんよ。

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coffeemecca編集部

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