「コーヒーは苦いもの」という先入観を持っていませんか?苦いからコーヒーはあまり好きじゃないという方も多いかもしれません。しかし今回の「エリダ農園」は浅煎り~中煎りで飲むと、苦みがほとんど感じられないのです。
全体的にサッパリしていて癖がなく飲みやすい、夏場や昼間などサッとコーヒーを飲みたい時にオススメのコーヒー豆です。
「パナマ エリダ農園(ハニー)」はこんな時にオススメ
- 「コーヒーは苦い」と思っている方に
- 爽やかで軽いコーヒーを飲みたい時
- リフレッシュしたい時に
甘く上品な香り
フレグランス(豆の香り)は、爽やかさとカモミールやジャスミンなどの甘さを含んだ優しい香りが感じられます。
対してアロマ(コーヒーの香り)はフレグランスより比較的爽やかな香りで、上品さが前面に出ています。香りは全体的に香草系の甘みという印象を受けます。
ペーパードリップ:上品なフレーバーティー
ペーパードリップで抽出すると、ちょうどよいバランスでまろやかさと軽さの両方を感じることができます。
フレーバー(飲んだ時に鼻へと抜ける香り)は、柑橘系のフレーバーティーに近い香りがします。その後、口の中が軽やかな酸味で包み込まれ、酸味が消えていくのと入れ替わりで甘みが全体に広がります。
全体像としては、香りも相まって「上品なフレーバーティー」という印象が非常に強く感じられました。
抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)
- 豆の分量:25g(250ml、二人分)
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:75℃
- ポイント
熱いお湯で抽出すると、上品さが損なわれる印象がありました。低めの温度であっさり爽やかに飲むと一番おいしく感じられました。
フレンチプレス:コーヒーとは思えない爽やかさ
パナマエ・リダ農園の最も印象的な点は、軽やかで爽やかな点です。コーヒーといえば苦みとコクがあり、重みのある飲み物という印象が強いですが、それらとは正反対です。さらに甘みが強く感じられるため、「本当にコーヒーなのか?」と疑ってしまうくらいです。
抽出方法の一例
- 豆の分量:17g
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:3分45秒
- ポイント
飲むと驚くぐらい軽やかです。飲みごたえやコクを好む方には、物足りないと思われます。抽出時間の長くすると、個性がぼやけてしまう印象ですので、軽やかさが好きな方のみにオススメします。
自然の甘さを活かして飲む
ブラックで飲む
パルプドナチュラル(ハニー製法)全体に言える特徴でもありますが、ブラックでも甘いです。砂糖の入れた普段のコーヒーとは一味違う甘みを堪能することができます。
ハチミツ・メープルシロップと一緒に
パルプドナチュラルの特徴の甘みは、砂糖のような甘みではありません。どちらかといえば、カモミールやハチミツのような「自然の優しさ」ともいうべき甘みです。
そのため甘くして飲みたいときは、砂糖ではなくハチミツやメープルシロップなどを加えるとよいでしょう。
もはやコーヒーではない
甘い味のコーヒーの多くは明るい昼間に飲みやすい雰囲気のコーヒーです。しかしこのコーヒーは甘みのほかに、軽やかさっと爽やかさがあるため、コーヒーというより紅茶やハーブティーに近い感じすらします。
コーヒーが苦手な方にもオススメ
冒頭でお話ししたように苦くないコーヒー豆ですので、苦いコーヒーが苦得意じゃない、といういう方にもオススメのコーヒーです。
苦味が苦手な方の第一歩としては、アメリカンコーヒーやフレンチプレスで抽出したコーヒーを飲んでみることをオススメします。
Flavor Tea & Honey「パナマ エリダ農園(ハニー)」まとめ
全体像
- 香草系の強い甘み
- 軽やかさと爽やかさ
- フレーバーティーのような香りが中心
個人的感想
ある意味で軽やかさと爽やかさに特化したコーヒーのような印象です。そのため苦みが苦手な人にはオススメですが、苦みとコクが好きな方には飲みごたえがイマイチかもしれません。
またコーヒーの世界を知りたい方には、ぜひ飲んでもらいたいコーヒーです。「苦い・深い・濃い」風味のコーヒーとは真逆の味を楽しんでもらいたいです。
コーヒー豆の情報
- 名称:エリダ農園 ハニー
- 産地:パナマ ボケーテ地区
- 焙煎:中煎り
- 購入店:創作珈琲工房くれあーる
- 購入店URL:http://uchidacoffee.shop-pro.jp/