コーヒーテイスターズフレーバーホイールは、コーヒーの味を細分化して表現するために開発された指標の一つです。それぞれのカテゴリーが何を指し示しているのかを知れば、さらにコーヒーを楽しめるようになりますよ!ここでは、コーヒーテイスターズフレーバーホイールのカテゴリーについて見ていきましょう。
コーヒーテイスターフレーバーホイールとは?
コーヒーテイスターズフレーバーホイールとは、単一品種豆(シングルオリジン)が持つ、それぞれの特徴を細かく表した円形の表です。アメリカスペシャリティコーヒー協会(通称S.C.A.A)が発表したことにより、専門家がテイスティングを行なう際の基準となっています。
テイストとフレーバーにわけて味を表していますが、アメリカの「カウンターカルチャーコーヒー」が発表したコーヒーテイスターズフレーバーホイールはその区分がなく、各カテゴリーがより細分化されたものになっています。
以下では、カウンターカルチャーコーヒーが作成したコーヒーテイスターズフレーバーホイールが定める10種類のカテゴリーについて、それぞれどのようなものなのかを紹介します。
フルーツ(フルーツ系の風味)
果実味を表現するカテゴリーです。この中でも、シトラス・アップル・メロン・グレープ・トロピカルフルーツ・ストーンフルーツ・ベリー・ドライフルーツという8つに細分化されており、より細かなフルーツテイストの違いを判別できるようになっています。
チョコレート(カカオ系の風味)
チョコレートの風味を表現するカテゴリーです。ダークチョコレート、ミルクチョコレートなどの種類からココアパウダーまで、カカオ系の味を区別する際はこのカテゴリーを使用します。
スイート&シュガー(甘味)
甘味を判別するカテゴリーです。ハチミツやメイプルシロップから、マシュマロといったお菓子のようなテイストまで、甘い味を表現するために用いられます。なんと“コーラ”という区分まであり、その表現の幅は非常に広いです。
ナッツ(木の実系の風味)
木の実風の味を判別するためのカテゴリーです。コーヒー豆も、コーヒーノキからとれるコーヒーチェリーという木の実の一種。産地や品種による特徴が出やすい部分だと言えます。アーモンド、ピーナッツ、くるみといった区分がなされています。
穀物&シリアル(穀物系の風味)
穀物やシリアルのような味を判別するためのカテゴリーです。ライ麦、小麦などの麦から“焼きたてのパン”といった絶妙な表現の区分まであります。
ロースト(焙煎による風味)
焙煎豆の風味を表現するカテゴリーです。燻製のような“スモーキー”、炭のような“カーボン”など焙煎の強さによって変わってくるテイストを区分します。
スパイス(香辛料系の風味)
香辛料のような味を判別するためのカテゴリーです。ナツメグ、コリアンダー、ショウガ、カレーなどおなじみの香辛料で味を表現しています。土地の特色が出やすいカテゴリーです。
香ばしいもの(強い香りによる風味)
香りが強い食物のような味を表現するカテゴリーです。醤油や肉といった、「本当にコーヒー豆からそんな味がするの?」というようなもので区分されていますが、プロの鑑定士からすると実際にそういうものがあるそうです。
野菜系(植物系の風味)
ハーブや野菜など植物や土の香りを判別するためのカテゴリーです。ハーブの中でもミントやセージなどに分けられており、タバコや木・土といった表現もあります。
花(フローラル系の風味)
花のような香りを分けるカテゴリーです。ラベンダー、ハイビスカスなど“フローラル”な花の表現によって区分されています。
フレーバーホイール10種のカテゴリー まとめ
このように、10種類のカテゴリーによって「カウンターカルチャーコーヒー」のコーヒーテイスターズフレーバーホイールは成り立っています。一般的には感じられないような味の表現もありますが、詳しく細分化するとこのような形になるそうです。
興味のある方は、コーヒーテイスターズフレーバーホイールをつかってテイスティングをしてみても良いかもしれませんね!