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コーヒーと味の関係【味を表す五原味とは】

コーヒーと味の関係【味を表す五原味とは】

味覚を表す五原味という言葉をご存知ですか。今日はコーヒーにまつわる味と、「五原味」について、色々な角度からご紹介していきます。

五原味について

五原味とは、味覚の基盤となる最も基本的な味で「甘味・酸味・塩味・苦味・うま味」の5つの味のことです。ヒトの場合は食する物質に応じて舌で認識される感覚です。

ヒトが味を感じる順番

食べ物を口に入れると

1. 口腔内の味蕾細胞が味の刺激を感じる
2. 鼻による嗅覚で香りを感じる
3. 口の粘膜による触覚で歯ごたえや温度を感じる
4. 目による視覚で形やつやを感じる
5. 耳による聴覚で咀嚼音を感じ取る

1-5の全てを合わせて、ヒトはおいしいと感じ満足が得られます。

コーヒーで感じる五味について

コーヒーを口に含んだ時に感じやすいのは「甘味」「酸味」「苦味」の三味。「塩味」「うま味」は、コーヒー豆から感じることが難しいので、スイーツやミルクなどをコーヒーに合わせて味わうのがおすすめですよ。ここからは、コーヒービギナーでもきっとわかる!三味を感じられるおすすめのコーヒーの品種や、焙煎度合いをご紹介します。

コーヒー豆の産地や品種で感じる三味

甘味が強いコーヒーの品種「ブラジル ブルボン アマレロ」

ブラジルミナスジェライス州で栽培されている「ブルボン アマレロ」は、果実が熟すと鮮やかな黄色になる珍しい品種。他のコーヒーではなかなか感じられない強い甘みと芳醇な香りが特徴のコーヒーで、日本国内でも手に入るスペシャルティコーヒーのひとつです。

酸味を感じるコーヒーの品種「ケニア」「タンザニア キリマンジャロ」

アフリカ大陸で育まれる「ケニア」「タンザニア キリマンジャロ」は、フルーティな甘い香りと、華やかな酸味が特徴のコーヒー豆です。

苦みを感じるコーヒーの品種「インドネシア マンデリン」

インドネシア産のコーヒー豆は、さび病に強いロブスタ種が主流ですがマンデリンはアラビカ種。深い焙煎度合いで、苦みを楽しむコーヒー豆として人気があります。

焙煎度合いで感じる三味

甘み

甘みを感じるおすすめの焙煎度合い「ハイロースト~フレンチロースト」

酸味

酸味を感じるおすすめの焙煎度合い「ミディアムロースト~ハイロースト」

苦み

苦みを感じるおすすめの焙煎度合い「フルシティロースト~イタリアンロースト」

世界の五味

世界に存在する様々な五原味についてご紹介します。

仏教での五味

仏教では「乳味・酪味・生酥味・塾酥味・醍醐味」を五味という。最後の‘醍醐味’は、精製の段階を経て美味になった最高級の風味や乳製品を指します。このことから「醍醐味」という言葉は、物事の真の面白さや、仏教での衆生に例えられています。

アーユルヴェーダの五味

インド伝統医学のアーユルヴェーダでは、「甘味(madhu)・酸味(amla)・塩味(lavana)・辛味(katu)・苦味(tikta)・渋味(kashaya)」というように、味覚を6つに分けて毎食6種類の「味」を食べることが望ましいとされている。

中国の五行説の五味

中国の五行説では「甘味(土)・酸味(木)・塩味(水)・辛味(金)・苦み(火)」というように、土・木・水・金・火の五行に対応している。五行では、食材も五つに分けられているそうです。

コーヒーと味の関係【味を表す五原味とは?】まとめ

五原味とは、味覚の基盤となる最も基本的な味で「甘味・酸味・塩味・苦味・うま味」の5つの味のことで、食する物質に応じて舌で認識される感覚です。コーヒーでは「塩味・うま味」は、コーヒー豆から感じるのは難しいですが、「甘味・酸味・苦み」の三味はわかりやすく感じられる味覚です。コーヒーを購入する時に、五原味を意識しながら、コーヒーの産地や品種、焙煎度合いを選んでみてはいかがでしょうか。

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