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インドネシアのおもしろいコーヒー事情

インドネシアのおもしろいコーヒー事情

インドネシアといえば、マンデリンやトラジャなど数多くの有名なコーヒーを生産しています。そんなインドネシアのカフェ文化、気になりませんか?今回はインドネシアで見聞きしたおもしろいコーヒー事情も含めてお話しさせていただきます。

日本と似ているような、カフェ文化

日本のカフェ文化と言えば、何を想像しますか?多くの方は、一昔前と比べると純喫茶が減って、シアトル系カフェやサードウェーブを汲んだカフェが激増したなと思うのではないでしょうか。

そんなカフェ文化のブームとどこか似ているようなところが、インドネシアにはあります。

インドネシアのコーヒー:トゥブルック

インドネシアの昔ながらの喫茶店ではTubruk(トゥブルック)というコーヒーがあります。これは極細挽きのコーヒー粉に直接お湯を注いで、沈殿するまで2~3分待ってから上澄み液のみを飲むスタイルのコーヒーです。粉の細かさや上澄み液を飲むところは、トルココーヒーに少し似ています。

この昔ながらのコーヒーは、日本でいうと純喫茶のような地元の喫茶店で飲むことができます。また屋台や時には商店でも「Kopi」というとトゥブルックを淹れてくれることもあります。

インドネシアで地元の人たちが通うような喫茶店に行くと、おじさんたちがトゥブルック片手に喋っていたりする風景は、日本の純喫茶のような雰囲気です。

最近はエスプレッソが流行っている

一方で、日本と同じく、純喫茶に対抗するかのように出てきたのが、エスプレッソです。インドネシアの中心街やモールには沢山のシアトル系のカフェがあります。客層も日本と同じく、若い世代を中心に遊びの休憩にカプチーノなどを飲んで歓談しています。

ショッピング街を中心に、ジャカルタなどの大都市では、スターバックスなどシアトル系の大手チェーンカフェの他、個人経営のロースタリーなども見かけることができます。どこかカフェのブームが日本と似ていると思いませんか?

インスタントコーヒーと缶コーヒーが多い

インドネシアのスーパーマーケットで目に付くのが、インスタントコーヒーと缶コーヒーの多さです。品数の多さでいうと今の日本を越えているかもしれません。

スーパーマーケットのコーヒー売り場の半分以上がインスタントで、コーヒー豆は意外とマイノリティーです。また冷蔵庫には必ず缶コーヒーが並んでいます。こんなところも一昔前の日本と似ている気がしてしまいます。

高品質は輸出、それ以外は国内消費

コーヒーの生産国ではよくあることですが、高品質なコーヒー豆は専ら輸出されます。国内でも出回っていますが、多くは土産店やサードウェーブ系のカフェに卸されます。

街中のスーパーマーケットで売られている安いコーヒー豆やインスタントコーヒーは、比較的B級品と言えばよいでしょうか、品質の少し落ちるものが多いです。そのためマンデリンやトラジャの名前に釣られて買ってみたはいいものの、味が思っていたのと違った…なんてことが多々あります。

高品質のコーヒーを買いたい方は、高級スーパーで買うことをオススメします。

インドネシアのおもしろい?コーヒー事情

さてここからは文化だけではなく、その周辺のおもしろいコーヒー事情についても触れていきたいと思います。日本人の視点から見ると「え?」と言いたくなることが意外と多いのです。

トマトだけじゃない!デルモンテ

「デルモンテ」というと、どのようなイメージでしょうか?大抵の方はトマトジュースやケチャップ、あとはバナナのイメージでしょう。しかし、インドネシアはそれだけではありません!

実はなんと、缶コーヒーを売り出しているのです。

しかも写真のバニラフレーバー以外にチョコレートフレーバーもある等、普通の缶コーヒーとは一線を画したフレーバーがあるのです。しかも何と、中にゼリーが入っているのです!

さすがインドネシアといったところでしょうか。日本からすると色々と常識はずれな展開です。ちなみに味の方は、インドネシアだなと思わせてくれる味わいです(笑)。

本当なのか?Luwak Coffee

スーパーマーケットに行くと必ず見かけるのが、このLuwak Coffee。「コピ・ルアックがこんなに安いの!?」と飛びつきたくなりますが、実はコピ・ルアックではありません。これはブランド名です。写真を見てわかるとおり、中身は通常のアラビカ種やインスタントコーヒーです。

一瞬驚いてしまいますが、間違えて買ってしまわないようにご注意ください。

商店でKopiと言うと……

小さな個人経営のお店で缶コーヒーでも買おうかと思って「Adakah ini Kopi?(コーヒーありますか?)」と聞いたとき、時々思いもしないことが起こります。店の人がコーヒー粉の入った瓶を取り出して、「Kopi?」と言ってくるのです。

そう缶コーヒーではなく、トゥブルックを淹れようか?と薦めてくることがあります。これは屋台やバスターミナルの商店でよくあります。

一瞬「え?」と思うかもしれませんが、インドネシアの地元らしさを体感したい方は、ぜひ飲んでみてください。味は……様々ですが(笑)。

一昔前の日本のような?違うような?コーヒー文化

インスタントコーヒーや缶コーヒー、そしておじさんがたむろする昔ながらの喫茶店と、一昔前の日本と似ているような違うような。そんな変わった文化を持っているのがインドネシアのカフェ文化です。

そして変わった缶コーヒーに街中で飲めるトゥブルック、インドネシアのコーヒー事情はコーヒー豆の生産だけではない、地元ならではのおもしろい事情があります。

インドネシアに行ったら街中やスーパーを散策してみてください。思いもしないコーヒーに出会うこともしばしばです。

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。