紅茶や緑茶、中国茶など一息いれたいときに口にするものは人それぞれです。そのなかでもコーヒーの意外な実力をご存知でしょうか。コーヒーの驚きの効能や健康効果について調べてみました。
眠気の抑制
眠気覚ましにコーヒーを飲む方も多いでしょう。コーヒーには睡眠物質であるアデノシンに抵抗する作用を持つカフェインが含まれています。そのカフェインの働きで眠気を抑制してくれます。
一般的なカフェインの効果は30分〜4時間程度。そして、効果が完全になくなるまで5〜7時間程度かかります。眠気を抑えたい出来事の約30分前に飲むと効果的です。
死亡率の低下
米国立がん研究所のデータでは、1日2杯以上コーヒーを飲む男性は死亡リスクが10%低く、4~5杯飲む女性は16%低かったとのこと。
日本でも10年間で5000人以上を調査した結果、コーヒーを1日2杯以上飲んでいる人は飲まない人に比べ、死亡リスクが半分に低下していたという報告があります。
(参考URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25762807)
その他にも色々な効果があります。この割合はコーヒーを全く飲まないか、または飲む量が少ない人に対する割合です。
糖尿病
アメリカの研究によると1日に2~3杯飲む人は発症率が37%減少
心不全
14万人を調査したところ1日に4杯飲む人は発症率が11%減少
子宮体がん
国立がん研究所によると1日3杯以上飲む女性は発症率が60%減少
脳卒中
ハーバード大によると1日4杯以上飲む女性は発症率が40%減少
うつ病
ハーバード大によると1日4杯以上飲む女性は発症率が20%減少
パーキンソン病
米国医師会誌によると1日に800cc以上飲む人は発症率が1/5に。
このように、コーヒーは様々な病気の抑制に影響を与えています。
肌にもいい
肌のシミやシワを防いでくれる成分のひとつであるポリフェノール。コーヒーはこのポリフェノールを豊富に含んでいます。
緑茶などに多く含まれるイメージですが、実は100ml当たりのポリフェノール含有量はコーヒーが200mgと最も多く、緑茶は115mg程度。紅茶や野菜ジュースなども、コーヒーの含有量に及びません。
ダイエット効果も
カフェインには、リパーゼという消化酵素の働きを活性化する効果があります。リパーゼとは脂肪を分解する酵素のことです。
コーヒーを飲むことにより、脂肪細胞を分解します。また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸という成分もカフェイン同様に脂肪を分解する働きがあります。この相乗効果でダイエットに効果的と言われています。
飲み過ぎに注意
コーヒーに含まれるカフェインの摂取量には注意が必要です。カフェインを摂り過ぎると、脳が興奮し不眠症状を引き起こす原因となります。カフェインの摂取量の上限は、1日に300~350mlが適量と言われています。コーヒー1杯のカフェイン含有量は、大体150ml前後なので約1日3杯くらいまでがいいでしょう。
妊婦やお子様はこの範囲ではないので、さらに注意が必要です。
コーヒーが健康面に与える影響まとめ
優れた効能をもち、豊かな香りや深い味わいのあるコーヒー。健康的な毎日を過ごすためにも、上手においしく飲むことをおすすめします。