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メリタ「アロマフィルター」の特徴

メリタ「アロマフィルター」の特徴

メリタのドリッパーと言えば一つ穴で有名ですね。その中でも近年主力商品として売り出されているのが「アロマフィルター」です。このアロマフィルターの最大の特徴は「淹れるのが簡単」ということ!
そのため、初心者にはオススメのドリッパーなのです。

最大の特徴:簡単!注いで待つだけ。

ドリップというと何度も断続的にお湯を注ぎ続けたり、注ぐ湯量を一定にしないと味がブレてしまったり、意外と面倒なものです。しかしアロマフィルターには、そんな厄介ごとがありません。

抽出するときは、杯数分のお湯を注いで待つだけです。「本当にそれで大丈夫なの!?」と思うかもしれませんが、答えは「大丈夫」なのです。その秘密はドリッパーの構造にあります。

浸漬法と一つ穴

メリタはペーパードリップの中では珍しい「浸漬法」という方法を採用しています。ハリオやカリタなど多くのドリッパーは、透過法という「ろ過」してコーヒーを抽出します。そのため一定の量でお湯を注ぎ続ける技術が必要です。

しかしアロマフィルターの浸漬法は、フレンチプレスのようにお湯に「浸す」方法です。そのためフレンチプレス同様に、抽出されるまで置いておくだけでいいのです。

そしてお気づきかもしれませんが、メリタ特有の「小さな1つ穴」は、実はドリッパーにお湯を溜めるためなのです。しかしほうっておいて良い理由はこれだけではありません。

高い位置にある穴

何といってもアロマフィルター最大の特徴が、少し位置の高いところにある穴。この穴の位置には、2つのメリットがあります。一つは「蒸らしが簡単なこと」です。

メリット①:蒸らしが簡単

蒸らしの難しいところは湯量ですよね。少なすぎると不十分で、多すぎると味が悪くなります。そんな問題を解決してくれるのが、位置の高さです。

位置が高いことで少し湯量が多くなっても、サーバーに落ちるのを防いでくれるのです。むしろお湯が底に溜まることで、しっかり全体を蒸らしてくれます。

メリット②:雑味を防ぐ

そして位置の高さの2つ目のメリットが、雑味防止。

コーヒーの味を悪くする大きな要因は、最後までお湯を出し切ることです。この最後の部分に雑味があるのです。しかしアロマフィルターは穴の位置が高いので、最後のお湯がドリッパーに残ります。つまりサーバーに落ちないのです。これがお湯を注いだ後は放っておいて良い理由です。

リブの多さと深さは何故?

アロマフィルターの変わったところは穴の位置だけではありません。

それは、リブというドリッパーにある溝です。この溝がなければ空気の逃げ道がなくなるので、コーヒーが下に落ちづらくなってしまいます。あるいはコーヒー粉のガスを抜いたりする役割も持っています。

そんなリブですが、アロマフィルターは、他のドリッパーより数の多さと溝の深さが格段に違います。一体なぜかというとこれは先ほどお話しした浸漬法と透過法の違いが大きいのです。

透過法とリブ

透過法は“コーヒー粉”をろ過する方法です。そのためにはもちろんですが、コーヒー粉にお湯を通さなければなりません。

しかし仮にリブが多くて深いと、紙からコーヒー粉を通らずに、リブを通ってお湯がサーバーに落ちてしまいます。これでは抽出されていない、ただのお湯が流れてしまいますね。

実はこれがドリッパーの使い方で、「お湯を縁や紙に注ぐな」と言われる要因の一つなのです。

浸漬法とリブ

一方で、浸漬法のメリタは、実際に淹れると解りますがお湯が底から溜まっていきます。そのため仮にリブをお湯が流れても、底に溜まって抽出されるのです。そのため大胆にリブを作ってもいいのです。

そして、大胆にリブを作ると空気の逃げ道が大きく確保されます。そのためお湯をドバっと注いでしまっても、紙がドリッパーに密着しないのです。そのためお湯を注ぐ技術も、そこまで必要とされません。

簡単な所が良い!アロマフィルター

この放っておけば良いところが、アロマフィルターの最大のメリットです。

「コーヒーメーカーの雑味交じりのコーヒーも嫌だけど、わざわざドリップするのも面倒……」こう思っている方には、ぜひ試していただきたいドリッパーです。手間いらずで美味しいドリッパー、その淹れ方はこちらの記事に書いてあるので、ぜひご参照ください。

メリタ「アロマフィルター」の使い方

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。