ネスプレッソのカプセルコーヒー「Capriccio」をご紹介。「カプリチオ」と聞いてカプチーノを想像する方もいるかもしれません。しかしカプリチオは「気まぐれ」と意味で、その名の通り気まぐれさを感じさせる面白い味わいを持っています。その面白い味わいは……これからお話します。
「Capriccio」の注目ポイント。
- 個性が織りなす不思議なバランス
- 酸味と立体さが注目
個性と飲みやすさの融合
Capriccio(カプリチオ)の苦みは比較的弱めで、ほのかな酸味と深いコクが印象的です。
ツンと来る酸味と緩く深いコクは絶妙なバランスで、また立体さがモワモワっと豊かに広がっていきます。どこか行き場なく彷徨っているような不思議な感覚が、とても印象的な一杯です。そして最後の余韻は緩やかに引いていき、いつまでもその感覚に浸らせてくれます。
「個性と飲みやすさが上手く融合している」そんな特徴を持つカプセルです。
砂糖:曖昧のおもしろさ
砂糖の甘さで立体さに若干かけますが、また違う面白い表情を見せてくれます。
それは深いコクと砂糖のコラボです。マイルドながらも深く、だけど甘いという風味は、どっちつかずで唸りたくなる味わいです。ただこの曖昧な風味は、人によっては物足りないと感じられるかもしれません。
さすが「気まぐれ」という意味だけありますが、好みの分かれるところでもあるでしょう。
ミルク:彷徨う安定感
安定感のあるマイルドなミルクテイストの上に、エスプレッソのテイストが乗っかるような味わいです。ただエスプレッソは、酸味が弱まりコクが滑らかになるため、ブラックより飲みやすくて個性も丸くなっています。
元々の彷徨うような不思議な感覚にミルクのマイルドさが加わり、フワフワ浮いているような味わいに変貌しています。
こちらはマイルドさの地盤があるので飲み足りなさはなく、好みに関係なく飲める味わいに仕上がっています。
「Capriccio」の美味しい飲み方
こんな時にオススメ
- 程よく個性のあるエスプレッソを飲みたいときに
- ゆったりしたい気分の時に
ケーキと一緒にゆったりした時間を
カプリチオは程よく気まぐれな個性を持っています。これがケーキと風味が被らず、また程よい個性がケーキと対をなすので、相性が良いのです。ザッハトルテのようなドッシリしたものも、レアチーズのような爽やか系もケーキを選ばないところは大きな特徴の一つでもあるでしょう。
つまり、この程よい個性がむしろお菓子の相性を選ばない勝手の良さを持っているのです。やっぱり気まぐれなのかもしれません。
個性も飲みやすさも光るCapriccio
Capriccioは個性と飲みやすさの中間ではありません。両方ともしっかりと持っているのです。そこがCapriccioのおもしろいところです。複雑な風味なのにスルッと一杯飲み干せてしまうところは、本当に不思議です。
そして砂糖やミルク、何を加えるかでのぞかせる表情が変わるところも、また見逃せません。普通を装いながらちょっぴり変人のCapriccioでした。