これからカフェを開いてみたい!という方にとって、フードメニューの扱い方も悩みのひとつではないでしょうか。ここでは、カフェで扱うフードメニューの考え方についてまとめています。
フードは主役?わき役?
目指したいカフェのコンセプトやこだわりをつきつめてきましたが、「フード」をどういった立ち位置にするのか、あらためて考えてみましょう。鉄板としてフードをサイドメニュー的なポジションにするのか、他店にはない個性をもたせてメインの売りにして押し出していくのか。
フードの扱い方の素案として考え方をご紹介します。
フードメニューを考えてみよう
フードメニューを決めていく上でベースとなるのが、先に述べた「サイド」として扱うか「メイン」として据えていくかのふたつ。多くのカフェ・喫茶店ではやはりコーヒーをメインとして扱うのが当然ですが、パンやケーキ、またはカフェ飯などで人気を集めるお店もあります。
定番のカフェ飯
カフェ・喫茶店でおなじみのメニューを揃えてみる、という方法。「喫茶店といえば…」とイメージできるフードメニューにすることで、オフィス街や学生の多い立地で常連客を獲得しやすいです。カフェでランチをするメリットとして、食後にコーヒーを飲んでゆっくりできる、という点。レストランとは違い、落ち着いた時間を過ごせる認識が大きいカフェは、フードを置いているかどうかだけで武器となりえます。
定番のカフェ飯といえば、カレーやパスタ、ピラフ、サンドウィッチあたりがおすすめ。あえて“カフェに置いてあるだろうメニュー”を揃えておくと、お店に訪れる側からしても足を運びやすくなります。
オリジナルメニューで
鉄板のメニューで安定的な狙い方をするのもありですが、コーヒーやその他のフードメニューを差し置いた、カフェの顔とも言えるレベルの“オリジナルメニュー”を考えてみるのもアリです。
例えば、他のカフェには置いてないメニュー。ジャムをブレンドしたホットケーキや意外性の強い具を挟んだサンドウィッチ、ひとつのフードに特化したメニューや“カフェに置いてあるのが意外な”メニューなど。珈琲との相性をいくつか試してみて探してみましょう。
コストを抑えたい時は軽食だけにしよう
フードメニューは、突き詰めれば突き詰めるほど時間とコストがかかります。さらに、食材の在庫を管理していかなければいけないので、賞味期限がきてしまうとロスが出てしまいます。フレッシュな食材を使えば使うほどそのリスクは高まるので、パンと卵などの毎日使う材料から発展させるメニューにしておくとコストの面・管理の面では安心です。
“売り”となるドリンクに合わせたスイーツ展開
カフェでオーダーする鉄板のメニューといえば、“スイーツ”を扱ったセットメニューです。コーヒーとスイーツの相性は言うまでもなくマッチしますし、美味しいケーキを目的にご来店してくださるお客様も多いです。
スイーツ展開を考えている場合、お店で売り出すドリンクに最適なスイーツを選ぶようにしましょう。浅煎りならスコーン系、深煎りならチョコレート系など、いろいろな組み合わせを探し出し、セットを考えていくのをおすすめします。
また、近年の潮流に合わせて”SNSウケの良さそうな”可愛い見た目のスイーツ展開などがおすすめです。
資格が必要なので注意!
カフェを開業するだけなら、実は調理師免許は必要ありません。しかしフードをメインとして扱っていくのなら、調理師免許の取得は取っておいて損はありません。まずは必要な資格をふたつ。
食品衛生責任者
飲食店を経営していく上で必要となってくるのが、この「食品衛生責任者」です。飲食店では必ず1名以上の取得者がいることが条件として定められており、1日の講習とテストを受けることで取得することができます。
受講を希望する場合は保健所のホームページを定期的にチェックしてみましょう。
防火管理者
食品衛生責任者とともにとっっておくべき資格が「防犯管理者」です。この資格はお店の収容人数が30人を超える場合に必要とされており、近場の消防署で受講することができます。こちらの資格も1日で終了し取得することができます。
調理師免許
基本的に、調理師免許の資格を持っていれば困ることはありません。この資格を持っているだけでご来店いただくお客様に不安を与えることはありませんし、何より“専門知識を学ぶことができ、食中毒の予備知識が身につく”というメリットがあります。
また、調理師免許を持っていると、食品衛生責任者の講習が免除となります。