カフェのコンセプトが決まり、資金のめどもついてきたら、いよいよ本格的な物件探しが始まります。今回は、カフェを開くための店舗開発についてご紹介します。
カフェ物件の探し方
カフェ物件を探すには、不動産情報をネットで検索するか、不動産会社に足を運び自分の探している物件の条件を伝え、その都度案内してもらう方法があります。
カフェを開業すると決めた時から不動産情報をこまめにチェックしておくと、立地や店舗面積の大体の相場なども頭に入るのでおすすめです。
物件の条件について
物件の条件とは、立地、業種、店舗面積、予算、居抜きかビルイン(ビルのテナント)か、駐車場の有無など、自分の理想としている条件のことです。
100%理想通りの物件に出会うことは稀ですが、予算だけはオーバーしないでほしい!など、ここは譲れないという点をいくつか絞って担当者に伝えておくといいですよ。
気になる物件を見つけたら
気になる物件を見つけたら、直接物件を見に行き、周辺の環境を観察してください。時間帯や曜日による人通りの違い、日当たり、風通しなどは飲食店によって大事な情報です。検討中の物件のまわりのお店に入ってみて、聞き込みをするのもおすすめです。
居抜きかビルインか
初めての開業ならば、ビルインがおすすめです。ビルインだと駅近やオフィス街など集客が見込める立地が多く、小さくても予算以内で良い物件が見つかるかもしれません。
居抜きのカフェは魅力的ですが、郊外の立地になりやすい傾向があり、駐車場がないと集客や人材の確保が難しい場合もあります。もし予算などの条件をクリアしたとしても、よく検討する必要があるのでご注意ください。
ターゲットに合わせて探すのもおすすめ
予算や物件の条件から探すのもいいですが、来てほしいお客様、つまりターゲットの集客が期待できる場所で物件を探すのもおすすめです。
20代から30代OLがダーゲットならオフィス街周辺、休日の集客を見込んでおくのなら、ファッションビルやデパート周辺など、ターゲットの行動範囲で良い物件が見つかることもありますよ。
理想の物件は見つかるか
正直に申し上げて、1店舗めで理想の物件を見つけるのは難しいです。開業してみなければわからない点もたくさんありますし、繁盛店が入っていた物件であっても閉店に至る理由は売上の低迷がほとんどです。自分の理想に近くても、慎重に見極めなければ危険です。
一般的に「穴場」といわれるような極上物件と巡り合うのはほとんどないのですが、自分の店が魅力的で集客に成功すれば、あなたの選んだ物件が将来「穴場」となる可能性もあります。
”無理のない物件”探しがカフェ開業のカギ
カフェを開くなら絶対成功させたいし、どうせやるなら理想のお店を持ちたいと思いますよね。でも、焦らないでほしいのです。始めの店舗は勉強も兼ねていると考え、希望の6~8割が叶えばよしとしてください。
カフェはオープンしてからがスタートです。コツコツ一杯のコーヒーを販売し、余裕ができれば自分の理想とする店を作ることも可能です。まずは無理のない範囲の物件で、成功するためのプランを練ることが大切です。