コーヒーと自転車で結ぶコミュニケーション
2014年に虎ノ門ヒルズが竣工し、虎ノ門から新橋までを結ぶ「新虎通り」の工事も終了し、近隣ではここ1,2年、定期的に新しいお店がオープンしています。
なにやらパリのシャンゼリゼ通りを意識した「東京シャンゼリゼプロジェクト」なる動きがあるらしく、「道路占用許可の特例」制度が適用され、路上にオープンカフェの出店が可能ということです。
虎ノ門ヒルズの竣工とほぼ同時期にGood Morning Cafe&Grillがオープンし、その反対の通りには老舗喫茶店キーコーヒーが運営するカフェもあり、俄にカフェ激戦区になっているようです。
そんな虎ノ門に2016年4月オープンしたURTRA BICYCLE COFFEEを紹介します。
場所は虎ノ門駅から徒歩10分ほど、上記新虎通り沿いにお店を構えています。新橋駅や内幸町駅からも10分以内の距離です。
席はオープンテラスが10席ほどと、店内はカウンターと対面式のベンチが6席ほど。店舗自体はそれほど広くないので、テイクアウトで利用する人が多くなりそうですが、晴れた日にはオープンテラスでゆっくりするのも気持ちがよさそうです。
BICYCLE COFFEEのルーツは2009年サンフランシスコ・ベイエリアにあり、フェアトレード(公正な取引)の元で購入したコーヒー豆を自分たちで焙煎し、自転車を使って得意先に届ける、というサイクルを確立させ、お店のコンセプトとしています。
※BICYCLE COFFEE に関する記事はこちらもどうぞ
https://coffeemecca.jp/business/3882
お店には細かいところに自転車に纏わるアイテムを目にすることができます。例えばカウンターに並べられたドリッパー、よく見ると抽出部分がギアの形になっています。
また、ビールサーバーのような形状をしたCOLD BREW用のサーバー。こちらも抽出に自転車の空気入れを使用しているとのことで、足下に空気入れが置いてありました。
メニューはハンドドリップ(ホットコーヒー)とCOLD BREW(アイスコーヒー)のみで、ラテをはじめエスプレッソ系のメニューはありません。
コーヒー豆はシングルオリジンとブレンドがあり、グアテマラの豆でも焙煎度合いを2種類置いています。コーヒー豆の販売もしていて、こちらを購入するとカップ1杯無料という嬉しいサービスがあります。
この日は朝から気温も高かったのでCOLD BREWをいただきました。先ほどのサーバーから出していただくので、提供スピードは非常に早いです。通勤途中にさっと寄ってテイクアウトするにも十分に利用できます。
COLD BREWの豆はグアテマラとエチオピアのブレンド。焙煎は昨今のサードウェーブ系よりは気持ち深めで酸味は強すぎず、かといって苦みも強くはないのですが、豆の甘さとコクはしっかりと伝わり、飲み応えがあります。
COLD BREWは一杯ずつテイクアウトすることもできるのですが、GROWLERを購入して中にCOLD BREWを入れていただくことも可能です。GROWLERはあまり聞き慣れない単語ですが、近年アメリカでクラフトビール市場が拡大していることから出てきた量り売りの空瓶を指すそうです。
ビールジョッキを思わせる取っ手が付いていて、暑い日は冷蔵庫で冷やしたGLOWLERでCOLD BREWを飲む、そんな姿を目にする機会も今後増えるかもしれません。
個人的には自転車はもっともエコでクリーンな乗り物だと思っていますし、コーヒーと自転車を結びフェアトレードの精神や地域コミュニケーションの活性を図る活動はどんどん推奨されるべきだと思います。
なお虎ノ門ヒルズの地下には駐輪場もありますので、是非東京にお住まいの方は自転車でこちらまで足を運んでみてください。(現在は平日のみ8時から16時までの営業ですので、タイミングが限られちゃうかもしれませんが)
URTRA BICYCLE COFFEE 店舗情報
住所:東京都港区西新橋2丁目18-7
移動時間:虎ノ門駅より徒歩約10分
営業日:平日8:00~17:00
定休日:土日祝日
wifi:不明
電源:なし
喫煙:不可