デンマークと日本を結ぶ洗練された空間とコーヒー
渋谷駅から道玄坂を上り、国道246号沿いを歩いて15分ほど。池尻大橋は渋谷の隣接駅ながらベッドタウン的な機能を果たしている街で、住宅が多く見られます。
そんな池尻大橋は、新たなコーヒータウンとして注目を集めている街でもあります。田園都市線の池尻大橋駅を基点として徒歩圏内には多くのコーヒーショップが軒を連ねます。
大通りから一本脇道に入った、住宅密集地に溶け込むように現れるお店が多いのも、この街の特徴です。2015年10月にオープンしたPNB COFFEEもそのひとつです。場所は池尻大橋駅、井の頭線の神泉駅から共に徒歩10分程度に位置しています。
お店で扱うコーヒー豆は、コーヒー先進国・デンマークのコペンハーゲンにてシーンを牽引しているCOFFEE COLLECTIVE。
同じくデンマークの第二の都市・オーフスで展開するLa Cabra Coffee、パッケージにはヤギ(cabra)が描かれています。いずれも日本での取り扱いはこちらのお店のみ、とのことです。
さて、お店は低層階のマンション?の様なビルの半地下に位置しています。周りは本当に住宅街なので、土地勘が無い人だと駅から離れるにつれて「こんなところにお店あるのか?」と若干不安になります。
お店の前に立てかけられているポップなチョークアートの看板が目印です。
白と木を基調とした清潔感のある店内。シンプルな内装ながらもターコイズブルーの椅子やスタイリッシュなキッチンアイテム等、北欧然としたプロダクトが散りばめられています。
道路側の窓際に沿ってカウンターテーブルがあり、こちらは6人程が座れます。半地下になっているので、通りを歩く人の視線を感じる心配もありません。Wi-Fiや電源も完備しているのでPCで作業に耽っている方も目にします。
メニューからもお店の世界観を垣間見ることができます。こちらのお店はカフェラテやエスプレッソといったラテのメニューは置いてありません。(確かにエスプレッソマシンが見あたらない!)
ハンドドリップまたはエアロプレスの2種類の抽出方法から選べるシングルオリジンのコーヒーが6種類ほど。コーヒーをベースとしたオリジナルドリンクも提供しているようです。
メタリックなフィルターをつたい、砂時計のようにさらさらとKalitaのサーバーに流れていくコーヒー。白を前面に出した店内に映えるコーヒーのコントラスト。時間にしてほんの数分ではありますが、コーヒーを淹れる愉しみを教えてくれるひとときです。
La Cabra Coffeeのコスタリカ・ハニーネリをハンドドリップで。口を近づけた瞬間に判る華やかな香り、爽やかな甘みと、温度が下がるにつれて現れる飲み応えのあるコク。
コーヒーに自信があるからこそブラックで飲んで貰いたい、というお店のコンセプトを体現している一杯です。
ミニマルながらも洗練された内装は喧噪とは無縁の空間。心を落ち着かせ、上質なコーヒーを片手に何も考えずにゆったりと過ごす時間は何事にも代え難いです。
PNB COFFEE
住所:東京都目黒区青葉台3-13-14 Granduo青葉台 1F
移動時間:神泉駅から徒歩10分、池尻大橋駅から徒歩10分
営業時間:[平日]8:00〜18:00 [土・日・祝]11:00~18:00
定休日:月曜日
wifi:あり
電源:あり
喫煙:不可