最も手軽にコーヒーを淹れる方法として知られているペーパーフィルターですが、実はとても奥が深いものだとご存知でしたか。今回は、コーヒーメーカーで有名なカリタとペーパーフィルターについてご紹介します。
ペーパーフィルターの種類
一般的に、ペーパーフィルターは「ヨーロピアンタイプ」と「レギュラータイプ」に分けられます。ペーパーフィルターの違いを決定づけるのは、目の詰まり具合の違いです。それによって、お湯の通過スピードが変わり、コーヒーの味にも変化をもたらすのです。
ペーパーフィルターの選び方
古くなったコーヒー豆や浅煎りのコーヒー豆の場合、目が詰まっているレギュラータイプが適しています。新鮮な珈琲豆や浅煎り以外の珈琲豆の場合には、目の詰まりが少ない、メリタやヨーロピアンタイプが適しています。
カリタ式の特徴
カリタ式とは、コーヒーメーカー「カリタ」独自の3つ穴ドリッパーと、カリタのペーパーフィルターを使って淹れるコーヒーの淹れ方のことです。
カリタのドリッパーは注湯が難しい
各コーヒーメーカーから販売されているドリッパーには様々な種類がありますが、カリタのドリッパーの一番の特徴は、「穴が3つ空いている」という点です。
穴が3つあることで、お湯が落ちるスピードが早く、注湯の際にコントロールが難しいと言われています。その反面、抽出時間が短く済むため朝の忙しい時間でも淹れることが出来ます。
カリタのドリッパーで苦味を少なく
カリタのドリッパーには、リブと呼ばれる溝が内側にあります。そのリブが、他社製品に比べ深いという特徴があります。
リブが深いことによって、ペーパーとドリッパーが密着する部分が少なく、湯が順調に落ち、苦みの少ないあっさりとした味のコーヒーを淹れることが出来ます。
カリタのペーパーフィルターの特徴
カリタのペーパーフィルターは、他社製品に比べて目が詰まっているのが特徴です。ペーパーフィルターの目の詰まり具合によって、お湯の流れるスピードは変わり、コーヒーの味も変わってきます。カリタのペーパーフィルターの場合、お湯が流れる速度が遅くなります。
カリタのペーパーフィルターは雑味が少ない
カリタのペーパーフィルターは目が詰まっているため、細かい編み目で余計な微粉や雑味をブロックすることが出来ます。そのため、抽出されたコーヒーは余計な雑味もなく、コーヒー本来の味が奇麗に出るのが特徴です。
コーヒーメーカーカリタの歴史
コーヒーメーカーのカリタが誕生したのは、1958年。東京日本橋で有限会社カリタという名前で産声をあげました。当時の喫茶店ブームに乗って業務用コーヒー機器で業績を伸ばし、日本各地に営業所を設立、業務を拡大し、家庭用コーヒー機器販売にも参入していきました。
1980年代からは欧米の高級コーヒー機器の輸入業務を開始し、日本国内で初めて環境志向を先取りした「家庭用無漂白ペーパーフィルター」を開発しました。
カリタこだわりの製品
カリタには、同じペーパーフィルターでも、波のような形をした「ウェーブフィルター」というペーパーがあります。ドリッパーとペーパーとの接触面を減らし、お湯の偏りを無くすことで、速やかに抽出が出来るというカリタ独自の製品です。
バリスタに限らず、一般の方もコーヒーを淹れることを楽しめるようなラインナップになっています。
カリタ式ドリッパーとペーパーフィルターまとめ
一口にペーパーフィルターと言っても、その裏には、コーヒーへの情熱とたくさんの時間をかけた研究の積み重ねがあります。ペーパーフィルターとドリッパーの相性も、コーヒーを美味しく淹れるために、必要な要素の一つであることが、カリタの製品からも見てとれます。
ペーパーフィルターひとつにしても、購入する際にはその種類に目を向けてみるのもいいかもしれませんね。