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インドネシアコーヒーの特徴

インドネシアコーヒーの特徴

「インドネシアコーヒー」はピンと来なくても「マンデリン」なら知っているという人も多いことでしょう。マンデリンはインドネシアのスマトラ島で生産されています。

今回はマンデリンを有するインドネシアコーヒーについて見ていきたいと思います。

インドネシアコーヒー産地の特徴

インドネシア共和国は人口およそ2億3000万人。国土面積はおよそ1,900,000平方キロメートルと日本の約5倍です。1949年にオランダより独立しました。東南アジアの南部に位置し、赤道にまたがる1万以上の大小の島からなる国です。無数の火山が存在し、肥沃な土壌が広がります。気候は熱帯気候です。

インドネシアコーヒー栽培の歴史

1690年代にオランダ軍によりアラビカ種がジャワ島に持ち込まれたのがきっかけだと言われています。1830年頃にはジャワ島でプランテーションが行われ、スマトラ島の西海岸でも同じコーヒー栽培が始まりました。その後世界でも指折りの生産地になりましたが、第二次世界大戦中にその数は激減。

しかし、独立後は生産量も回復し、世界の上位に見事返り咲きました。1974年には標高1200mを超えるスラウェシ島のトラジャ地方で、日本のキーコーヒーと現地の資本により、「トアルコ・トラジャ・コーヒー」の栽培事業が進められました。

インドネシアコーヒーの栽培状況

火山によってもたらされた豊かで、一年中一定の湿度を保てる土壌はコーヒーの栽培に適しています。そして、標高1000m以上の高地では昼と夜の寒暖の差が大きく品質の良いコーヒーが育つため、栽培も盛んです。スマトラ島が国内のコーヒー生産量の75%ほどを占め、ジャワ島(12%)、スラウェシ島(9%)と続きます。

生産量は年間およそ69万トンで、世界第3位です。

インドネシアコーヒー豆の特徴

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インドネシアで生産されるコーヒーの品種の90%はロブスタ種(カネフォーラ種)です。1908年にサビ病の流行でアラビカ種に大きな被害が出たことで、病気に強いロブスタ種に植え替えられました。ジャワ島で生産されている「ジャワ・ロブスタ」は、独特な強い苦みと香りがあり、ブレンドのアクセントによく用いられています。

数としては少ないですが、アラビカ種も栽培されています。スラウェシ島の「トラジャ」、「カロシ」も名が知られていますが、特にスマトラ島在来系の「マンデリン」は高品質で世界での評価も高くなっています。酸味は軽く、深いコクと苦味がありながら口あたりはなめらかで、後からほのかな甘みも楽しめます。

スマトラ島とスラウェシ島に限られる生豆の状態で乾燥させる特殊な方法は、スマトラ・プロセスと呼ばれており、独特な風味の要因とも言われています。

等級は精製方法のドライ・プロセスとウェット・プロセスに二分され、欠点豆の数が少ないものから1~6の6段階に分けられます。日本でも人気の高いマンデリン。インドネシアコーヒーの中でも希少な種だと知ると、よりじっくり味わいたくなりますね。

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