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優雅な「マンデリン・タノバタック」

優雅な「マンデリン・タノバタック」

ご存知の方も多い有名な銘柄である「マンデリン」の中から、今回はカフェ・バッハの「マンデリン・タノバタック」をご紹介させていただきます。今回はマンデリン・タノバタックの特徴に加え、他のマンデリンとの違いを中心にお話しさせていただきます。

「マンデリン・タノバタック」はこんな時にオススメ

  • マンデリンの中でも優雅な風味のコーヒーを飲みたい時
  • 物思いにふけりたい時
  • 自分の時間を過ごしたい時

タノバタックとは?

タノバタックの「バタック」とは、マンデリンの産地であるスマトラ島北部に住むバタック族によって作られたコーヒー豆です。
彼らの居住する地域はスマトラ島の中でも高地に位置するリントン地区で、マンデリンの中でも高品質なコーヒーが生産されていることで知られています。

優美なコクと甘さとスパイシーさ

マンデリンらしい香り

マンデリンタノバック‗豆

豆の香り(フレグランス)はマンデリンらしい、シナモンやクミンのような鋭いスパイシーさが感じられ、東南アジアだなという感覚に浸ることができます。しかし、コーヒー液の香り(アロマ)になると一変、スパイシーさに優雅さが加わり、薫り高いコーヒーに感じられます。

優雅で豊か

マンデリンタノバック‗コーヒー

フワッと香る滑らかさとスパイシーで上品な風味を持つマンデリン・タのバックは、口当たりの柔らかい印象を持つ銘柄です。反面、柔らかさの中からスパイシーな風味が湧き出るように広がっていきます。そして、芳醇なコクと甘みが複雑に絡み合い、口の中がまるで異世界であるかのような感覚に包まれます。

ペーパードリップ:コクと優雅さが混じりあう

ペーパードリップで抽出した場合、コク・甘み・スパイシーさが混じりあい、深みのある豊かなコーヒーに仕上がります。マンデリンらしさと複雑さがあり、考え事をするときにオススメです。

抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)

  • 豆の分量:25g(二人分、300ml)
  • 挽き具合:中細引き
  • 抽出温度:83℃
  • ポイント
    甘みやコクを引き出したい時は細いお湯で、スパイシーで軽快な風味を楽しみたい時は太めのお湯でサッと抽出するといいかもしれません。

フレンチプレス:優しく優雅な風味

フレンチプレスで抽出すると、全体的にコクが弱めで甘さによる丸みが感じられます。そこにわずかにシナモンのようなスパイシーな風味が混じり、優しく優雅なコーヒーに仕上がります。豊かながらも優しく飲みやすい印象です。

抽出方法の一例

  • 豆の分量:17g(300ml)
  • 挽き具合:粗挽き
  • 抽出時間:4分
  • ポイント
    いつもより心持ち少し長く抽出すると豊かさが感じられます。

物思いにふける時にオススメ

マンデリンタノバック‗シチュエーション

マンデリンの複雑で豊かな風味は、物思いにふける時にオススメです。コクと甘みによる落ち着いた味わいでありながらも、スパイシーさによる刺激があるタノバタックは何とも言えない良さがあります。
イメージとしては、雨の日や夜に書斎で本を読みながら、またはジャズやボサノバを聴きながらゆったり過ごすときに、相性が抜群のコーヒーです。

優雅な「マンデリン・タノバタック」まとめ

マンデリンの何とも言えない複雑が上手い具合に感じられる「マンデリン・タノバタック」は、優雅な自分の時間を過ごすときに最適なコーヒーです。深く、優しく、そしてスパイシーな風味は数あるマンデリンの中でも虜になってしまう魅力を持っています。
それぞれの思いに耽りながら、ゆっくり一杯飲んでみてはいかがでしょうか?

豆の情報

  • 名称:マンデリン・タノバタック
  • 産地:インドネシア、スマトラ島リントン地区
  • 精製:スマトラ式
  • 焙煎:中深煎り
  • 購入店:カフェ・バッハ
  • 購入店URL:http://www.bach-kaffee.co.jp/

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。