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パナマコーヒー

パナマコーヒー

パナマコーヒーを飲んだことはありますか。ゲイシャの名の由来は原産地エチオピアのゲシャという村の名前です。パナマのコーヒー農園「ラ・エスメラルダ」のゲイシャが、パナマの国際オークションで史上最高値をつけられたことから有名になりました。

日本でも、スターバックスが1杯2,000円という高値で販売し、話題になったことがありました。今回はゲイシャで注目を集める「パナマコーヒー」について見ていきましょう。

パナマのコーヒー産地について

パナマ共和国は、人口およそ332万人。国土面積は75,416平方キロメートルと、日本の北海道よりも小さな国です。1821年にスペインより独立しました。

中央アメリカの最南端に位置し、北はカリブ海、南は太平洋に面していて、パナマ運河で有名です。国土のおよそ80%近くが山や丘陵地で、低地には熱帯雨林が多く存在します。気候は熱帯性で、雨季と乾季に分かれています。自然保護にも非常に力を入れている国です。

パナマのコーヒー栽培の歴史

パナマのコーヒー栽培の歴史は周辺国に比べ一番浅く、1870~1890年頃に、パナマの西部にあるチリキ県のボケテ地区で栽培が始まりました。

スペシャルティコーヒーの生産も盛んとなり、今ではパナマコーヒーの重要な輸出農産物となっています。

パナマのコーヒー栽培の状況

パナマコーヒー栽培は標高1,500m~1,700mの範囲で主に行われます。主な産地は国土の西端にあるチリキ県です。中でも歴史のあるボケテ地区はバル火山の裾にあるため、土壌は豊かな火山灰土壌。

そして、標高が1,500m以上と高いため昼夜の寒暖差が大きくなります。更に、霧が発生するために気温の上昇が抑えられる独特な環境が功を奏し、質の高いパナマコーヒーの栽培が盛んです。有名なエスメラルダ農園もこの地区にあります。

生産量は年間7,200kg。世界でおよそ25位以内とそれほど生産量は多くありません。

パナマのコーヒー豆の特徴

主にアラビカ種のブルボン、カトゥーラ、カトゥアイが栽培され、最も古い品種のティピカも多く残ります。酸味は控えめで、かすかな甘い香りとコクを楽しめます。標高1,000m以下の地域では、国内流通用にロブスタ種を中心に栽培されています。

そして、ゲイシャ種。ゲイシャ種は花のような香りと柑橘系を思わせる風味、すっきりとした酸味が特徴です。コクは弱めで、香り高いコーヒーです。

等級は標高の高さで3段階に分けられます。高いものほど高級で、SHB(ストリクトリー・ハードビーン):標高1,350m以上、HB(ハードビーン):標高1,050~1,350m、EPW(エクストラ・プライムウォッシュド):標高900~1,050mとなります。

ゲイシャ種は栽培の難しさ、生産性の低さから、今では非常に希少な種となっています。そのようなコーヒーを丁寧に栽培して評価を得ているパナマコーヒー。ゲイシャに限らず、他のパナマコーヒーも試してみたくなりませんか。

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