「コクテール堂」といえば、日本のエイジングコーヒーにおいて右に立つ者のいない、レジェンド的存在のお店です。デパ地下の食料品店で見かけたことのある方もいるのではないでしょうか。
今回はコクテール堂より、エイジングコーヒーを極限まで深く焙煎した「コロンビア・ダークロースト」をご紹介させていただきます。
「コクテール堂 コロンビア・ダークロースト」はこんな人にオススメ
- エイジングコーヒーが好きな方
- 洗練された苦味が好きな方
- 立体感のあるコーヒーを味わいたい方
コクテール堂のエイジング
コクテール堂は、エイジングコーヒーの第一人者であり先駆者でもあるお店で、エイジングコーヒーを話すうえでは欠かせない存在です。
コクテール堂の品質は広く認められており、百貨店や高級レストラン、さらには在日フランス大使館や在日オーストリア大使館にまで納入されている実績を有しています。
東京から遠く離れた韮崎(にらさき)で、厳格な管理のもと熟成・焙煎されたエイジングコーヒーは、他の追随を許さない素晴らしい深みと旨みを持っています。
わびさびと洗練された苦味
郷愁を覚えるスモーキーさ
フレグランス(コーヒー豆を挽いたときの香り)は、熟成された芳香と枯れた印象の香りが混じり、「わびさび」とも言うべき郷愁に駆られる懐かしい香りです。具体的には、ウィスキーのような芳香に加え、古民家や森の香りが混ざった感覚を与えてくれる香りです。
洗練され立体感のある苦みと滑らかさ
コーヒー自体がシルクのように滑らかで、苦みに寄り添うようにほんのりと甘みも感じられ、非常に飲みやすいです。フレンチローストにもかかわらず、口当たりは強くなく深煎りなのにつるっと飲めてしまいます。
また、滑らかさと甘みにより苦みは洗練されているため、口の中で花開くように苦みが立体的に広がっていきます。イメージとしては、カカオ85%近くのピュアなダークチョコレートをイメージしていただくと良いかもしれません。
ペーパードリップ:洗練さが際立つ
ペーパードリップで抽出すると、コーヒーの油分が抑えられドライさとクリアさが強くなります。そのため、傾向としては洗練された苦味が際立っている印象を受けます。
抽出の一例(コーノ式名門ドリッパー)
- 豆の分量:30g(250ml、2人分)
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:80℃
- ポイント
エイジングコーヒーの特徴を味わいたい方は、細いお湯(細々と湯を注ぐこと)でじっくりと抽出すると繊細な味に仕上がります。
ネルドリップ:まろやかで甘みのある苦み
ネルドリップの場合、まろやかさがペーパードリップより強く出る傾向にあり、フレンチローストとは思えない飲みやすさが出ます。そして、洗練された苦味も残るので、深煎りの芳醇なコーヒーを飲んでいるなと実感できる風味に仕上がります。
抽出の一例
- 豆の分量:30g(250ml、2人分)
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:80℃
- ポイント
ペーパードリップ同様に、細いお湯で抽出するのがオススメです。特にネルドリップの場合、点滴法で抽出してみるのも良いかもしれません。
エイジング×アイリッシュウィスキー
エイジングの芳醇で落ち着いた味わいには、アイリッシュウィスキーのようなまろやかで芳醇な風味漂うウィスキーがよく合います。今回はアイリッシュうウィスキーの代表格 “JAESON” を用いました。
ウイスキーコーヒーの材料
- コーヒー:シングル(30ml)
- アイリッシュウィスキー:シングル(30ml)
- ロックグラス(オールドファッショングラス)
ウイスキーコーヒーの作り方
- 一度冷やしたコーヒーを40℃の人肌程度に温める。
- ロックグラスにコーヒーとアイリッシュウィスキーを注ぐ。
エイジングコーヒー「コクテール堂 コロンビア・ダークロースト」まとめ
今回ご紹介させていただいたエイジングコーヒーは、エイジングコーヒーの中でも、かなり深煎りの部類に入ります。そのため、エイジングにより生み出される芳醇さの中でも、熟成された苦みや落ち着いた味わいを中心に味わうことができます。
一度飲むと虜になってしまうエイジングコーヒー。一度飲んでみてはいかがでしょうか?
豆の情報
- 名称:コロンビア・ダークロースト
- 産地:コロンビア
- 焙煎:フレンチロースト
- 購入店:コクテール堂
- オンラインショップURL:http://store.yahoo.co.jp/cocktail-do/