☕ 絶妙なバランス「サンタカタリーナグランレゼルバ」

サンタカタリーナ農園の「グランレゼルバ」というコーヒー豆を今回はご紹介します。

以前サンタカタリーナ農園のコーヒー豆を紹介したことがありますが、グランレゼルバは英語で「グランド・リザーブ」となるように、サンタカタリーナ農園の中でも選りすぐられた“特選”ともいうべき逸品です。

「サンタカタリーナグランレゼルバ」はこんなコーヒー

香りや風味

バランスが非常に良い
滑らかで柔らかいコクがあり飲みやすい
柔らかいチョコレートに近い香りと味

オススメの飲み方

オススメの抽出方法：ネルドリップ

相性

ミルク：良い
砂糖　：良い
お菓子：何でもOK

こんな時にオススメ

時と場所を選ばないコーヒーを探している時
飲みやすいコーヒーを探している時

グアテマラ屈指の農園

サンタカタリーナ農園はグアテマラの中でも屈指の農園で、コーヒーを取り扱う雑誌や専門店で見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

グランレゼルバの特徴

「グランレゼルバ」は「特級品」というような意味合いを持ち、サンタカタリーナ農園の中でも標高の高い地域のコーヒー豆のみを扱った最高級品です。

高い標高では昼夜の寒暖差が激しい傾向にあり、その過酷な環境に対応するため、コーヒーチェリー（果実）は養分を蓄えて味の密度が高くなります。その結果、豊かな風味のコーヒーが出来上がるのです。

このことが、グランレゼルバが農園の中でも特別扱いされる理由なのです。

LCFのお店で購入できる

サンタカタリーナ農園のグランレゼルバは、LCF（リーディング・コーヒー・ファミリー）という、スペシャルティコーヒーを輸入するグループの加盟店で見かけることが出来ます。

香り：ミルクチョコレートのような滑らかな香り

フレグランス（豆の香り）はバランスの良さからか、パルプドナチュラルのコーヒー豆に見られる柔らかく甘みを感じさせる香りがします。そしてアロマ（コーヒーの香り）は、ミルクチョコレートのように深くまったりしつつも柔らかで強さを感じさせないアロマが感じられます。

ペーパードリップ：ビター&スイート

バランスがとても良く、いい意味で突出した部分が感じられません。しかし立体的で奥行きのあるコクと柔らかさがあり、ビターでしかしスイートなチョコレートのようなコーヒーです。

余韻は絶妙にちょうどよい長さで、絶妙に良いコクを感じられ、本当はブレンドじゃないかと疑ってしまうくらい均整が取れています。

抽出方法の一例

ドリッパー：HARIO V60
豆の分量：25g（二人分、250ml）
挽き具合：中細挽き
抽出温度：80℃

ネルドリップ：「滑る」コーヒー

ネルドリップのコーヒーの柔らかさと究極のバランスが混ざり合うと、舌触りが滑らかすぎるコーヒーに仕上がります。あまりのスムーズさに、舌の上を流れるのではなく、「滑って」いきます。

もはやコーヒーではなく、コーヒー風味の生クリームと言ったほうが近いかもしれません。

抽出方法の一例

豆の分量：25g（二人分、250ml）
挽き具合：中粗挽き
抽出温度：80℃
ポイント
お湯の温度が高いと雑味が出てしまい、柔らかさが台無しになってしまいます。反対に低い湯温だとコクが感じられず、ツヤのある滑らかさも感じづらくなります。

そのため80℃前後の湯温で抽出するとちょうど良いでしょう。

フレンチプレス：素直なコーヒー

飲むときは一度、口に含んだらそのまま飲み込んでください。突出した部分がなく軽いため、口元から喉までストレートに素直で透明な味を感じることが出来ます。

ある意味で平坦な風味は面白みがないと思う方もいるかもしれませんが、むしろその素直さが面白いコーヒーです。

今回の抽出方法

豆の分量：18g（300ml）
挽き具合：中粗挽き
抽出時間：4分00秒
ポイント
抽出時間は長いと雑味が出てしまい、せっかくのバランスの良い味が台無しになってしまいます。およそ4分前後かそれより短い時間で抽出すると良いかもしれません。