東ティモールは「インドネシアの横」や「21世紀最初の独立国家」といったイメージが強いです。しかし、実はこの東ティモール、フェアトレード・コーヒーの一大産地として、世界的に有名な地域。ここでは東ティモールのコーヒー「Café Timor」についてご紹介します。
「Café Timor」はこんな時にオススメ
- クリアテイストのコーヒーを飲みたい時
- 眠気を覚ましたい、気合を入れたい時
- フェアトレードなど人権・環境に配慮したコーヒーを飲まれる方
東ティモールとフェアトレード
今回扱っている「Café Timor」には、有機JAS認証とフェアトレード、2つの認証がついています。他の多くの東ティモール産のコーヒー豆も、フェアトレードなどの認証が付与された「認証コーヒー」と呼ばれるコーヒー豆です。
なぜ認証コーヒーが多いのか?
東ティモールにこれら認証コーヒーが多い理由は、歴史・経済的な理由があります。東ティモールは植民地時代が長く、また独立時の紛争で経済発展が立ち遅れていました。
そこで、独立と時を同じくして、活動を始めたフェアトレードなどの認証機関が、コーヒー栽培の支援に乗り出したのです。
クリアなテイストとバランス
Café Timorの特徴は、何といってもそのクリアテイストな点に尽きます。フレグランス(挽いた瞬間の豆の香り)は自然を感じられる滑らかな香りと、爽やかさを感じさせてくれます。アロマ(抽出時の香り)、フレーバー(口に含んだときの香り)時はさらに爽やかな香りを運んできてくれます。
Café Timorは、口当たりスッキリとクリアで飲みやすく、バランスの整った苦みと甘みを楽しむことのできるフェアトレードコーヒーです。
軽やかで眠気覚ましにうってつけ
酸味とコクの調和が取れていて突出した癖がないため、すっきりしたい時にはうってつけです。アフターテイストは少し弱めな印象ですが、クリアテイストっぽさを踏まえるとちょうど良いくらいに軽やかです。
Café Timorは明るく快活なイメージのコーヒーで、気合を入れるときや眠くなったときの目覚ましにちょうどよいです。
クリアテイストのコーヒーは、どのように「透明さを引き立たせるか」という点に賭けているかと言っても過言ではありません。
苦みとキレのあるコーヒーを淹れる
クリアテイストと合う風味の一つが「苦み」です。苦みとクリアテイストが混ざりあうと、ドライ系のラガービールのような風味になります。
苦みによる鋭いキレが感じられ、非常に飲みごたえのあるコーヒーに仕上がります。
苦味のあるコーヒーの抽出方法は、豆の量を増やすこと&お湯の温度と抽出時のお湯の太さを変えることです。詳細は次の見出しに書いているので参考にしてください。
抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)
※以下の[ ] は苦みとキレのあるコーヒーを抽出する時の一例です。
- 豆の分量:30g [35g](2人分)
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:80℃ [85℃]
- ポイント
通常ドライなコーヒーを抽出する時は、お湯を太めで注ぐ傾向にあります。しかしコーヒー豆自体がクリアテイストのため、苦みとキレを出したい時は細めのお湯のほうが良いかもしれません。
フレンチプレス:バランスの良いクリアテイスト
- 豆の分量:18g(350ml)
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:3分45秒
フレンチプレスはペーパードリップに比べ、明るいクリアテイストだけが強調されている印象を強く受けます。
バランスがよくサラッと飲めてしまうのですが、飲みごたえとしてはペーパードリップ程ではありません。その飲みやすさから、平日の一息落ち着きたいときにはちょうど良いかもしれません。
フェアトレード&クリア「Café Timor」まとめ
東ティモールのコーヒー豆は近年、品質の高さから知名度を上げています。今回扱ったコーヒーのようにフェアトレードということもあり、これからの成長や品質の向上も期待されています。
クリアテイストの「Café Timor」を買って美味しいコーヒーを楽しみつつ、フェアトレードを通じて、少しばかり世の中に貢献してみませんか?
豆の情報
- 名称:Café Timor
- 産地:東ティモール
- 購入店:特定非営利活動法人パルシック/ PARCIC
- PARCICウェブサイト:http://www.parcic.org/
- 直営オンラインショップ:http://parmarche.com/shop/