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パプアニューギニア最高峰、「シグリ農園」

パプアニューギニア最高峰、「シグリ農園」

今回ご紹介する「シグリ農園」は、パプアニューギニアのコーヒー豆の中でも最も有名な銘柄です。

パプアニューギニアと聞いても、コーヒー豆の印象はあまりピンと来ないしれません。しかしシグリ農園は高品質で有名で、高級スーパーで見かけることもあります。

ではその高品質なコーヒーについて見ていきましょう。

「シグリ農園」は、こんなコーヒー

  • オススメの焙煎:シティ~フルシティ

香り

  • フレグランス(豆の香り)
    チョコレートと和栗を足して2で割ったような香り
  • アロマ(コーヒーの香り)
    濃厚でチョコレートのような香り

風味

  • コクが中心ですが、苦みは弱め
  • 深みと繊細さと芳醇さがあり、高品質さを一瞬で感じられる

こんな時にオススメ

  • 夜に飲むコーヒーに
  • うっとりしたい時に
  • オトナの時間を過ごしたい時に

知られざるコーヒーの国

環境

「パプアニューギニアの農産物」と聞いて、多くの方はココナッツやヤシを思い浮かべる方が多いでしょう。実はコーヒーも主要農産物なのですが、知名度は決して高くはありません。国際的なブランド力も、それほど強くありません。

しかしパプアニューギニアは、マンデリンやトラジャで有名なインドネシアと同じ緯度に位置しています。そしてニューギニア島は、標高の高い山々が連なっています。実は知名度が低いだけで、穴場のコーヒー産地なのです。

一日で一年の気候を繰り返す場所

シグリ農園の位置するパプアニューギニア中心近くの高地は、面白い気候をしています。

一日のうちに雨が降ったり晴れたりと起伏に富んでいます。しかし月別の平均気温が、1月~12月いずれも「最高28~30℃・最低11~13℃」という安定さも、併せ持っています。

パプアニューギニア屈指の農園

豆

シグリ農園はパプアニューギニア屈指の農園です。実際に国内のコーヒー豆の中では、最も評価と知名度の高い銘柄です。

この農園は、パプアニューギニア産コーヒーの知名度が低い中でも、他国の農園と肩を並べるくらい評価を得ています。例えばコーヒー豆ひと粒を取ってみても、粒ぞろいが非常に良く欠点豆はほとんど見当たりません。知られざる高品質コーヒーなのです。

ペーパードリップ:深みと繊細さ

コーヒー

オトナらしさの雰囲気が漂うコーヒーです。

まず初めに奥深いコクと丸い甘みが感じられますが、程なくして上品な酸味が香り立つように感じられます。酸味にはイルガチェフェのような華やかさがあり、それを奥深いコクが上手く引き立てています。

この二つの味によるフレーバーが心地よく、芳醇かつ繊細な雰囲気を醸し出しています。そして余韻に至るまでゆったり楽しむことが出来ます。

「少し高温×細く注ぐ」で淹れてみよう

コーヒーの繊細さを引き出すためのオススメは、85~90℃の少し高めの温度で、細くお湯を注いでの抽出です。細いお湯でじっくり抽出することで、コクと酸味が奥深くなり、芳醇さが際立ちます。

細くお湯を注ぐには技術が必要ですが、試してみてはいかがでしょうか。

オススメの抽出方法(HARIO V60ドリッパー)

  • 豆の分量:一杯当たり13g(一杯120mlとして計算)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:87℃

ネルドリップ:90%のダークチョコ

飲んだ瞬間、「カカオ90%のチョコレートだ!」と言わずにはいられないフレーバーです。まったり滑らかな甘みに深いコク、さらにほのかな酸味はチョコレートのような豊かさを醸し出しています。

特に余韻がもの凄く、コクを土台に酸味がスーッと感じられる部分は、心地よさが半端なものではありません。

ネルは中温~少し高温がオススメ

ネルドリップは、柔らかさとコクの豊かさが特徴的です。ですので柔らかさを活かしたいのであれば、中温(80℃~85℃)がオススメです。そしてコクと濃さを出したいのであれば、少し高め(85~90℃)がオススメです。

オススメの抽出方法

  • 豆の分量:一杯当たり13g(一杯120mlで計算)
  • 挽き具合:中挽き~中粗挽き
  • 抽出温度:83℃

フレンチプレス:チョコとブランデー

こちらもチョコレートに近い印象です。ネルより柔らかい一方、奥行きのある酸味が良く感じられます。この酸味は、チョコレートらしいコクと相まって、どこかブランデーのような感覚です。

酸味に個性が感じられる一方で、どこか調和した風味も感じさせられるコーヒーです。

オススメの抽出方法

  • 豆の分量:18g(容量350mlのプレス)
  • 挽き具合:粗挽き

オススメの飲み方

ロワイヤル

ミルク・砂糖との相性

  • ミルク:GOOD
  • 砂糖:GOOD

コクがメインのためミルクとの相性は良いです。しかし繊細さを楽しみたいのであれば、ミルクを加えずにブラックで飲むことをオススメします。

オトナの珈琲「カフェ・ロワイヤル」で、もっと楽しむ

繊細さとコクが持ち味のシグリ農園のコーヒーを活かしたいのであれば、カフェ・ロワイヤルがオススメです。ブランデーを用いるコーヒーですので、持ち味そのままで、香りまで芳醇なコーヒーを楽しむことが出来ます。

作り方はこちらから
カフェ・ロワイヤルとは

「シグリ農園」でオトナの時間を

繊細で深みのある芳醇さは、安定感を持ちつつもどこか浮世離れした雰囲気を想起させられます。あまり昼間に飲むコーヒーではない印象で、オススメは夜です。食後の一時や読書をされる際に、このコーヒーがあると良い感じがします。

コーヒー豆の情報

  • 名称:シグリ農園
  • 産地:ワギバレー、ウェストハイランド、パプアニューギニア
  • 精製:ウォッシュド
  • 今回の焙煎:フルシティロースト

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。