目覚めの1杯やブレイクタイムにと、多くの方に好まれているコーヒー。目覚めや脂肪燃焼効果、抗酸化作用などさまざまな効果が知られています。しかし、コーヒーも摂取の仕方や量によっては、健康に害を及ぼすこともあるようです。
コーヒーと死亡率の関係
1日4杯以上のコーヒーを飲む人を対象に調査をした結果、少量しか飲んでいない人よりも、死亡率が高いという報告がありました。コーヒーを飲めば飲むほど死亡の危険性は減り、心臓病関係のリスクが低下しているという報告もあります。(55歳未満の人を対象)
個人差は勿論あると思いますので、実際に体に表れる症状を見て、自分にあった飲量を見定めるのがもっとも健康的と言えるでしょう。
不眠・情動不安、イライラ・胃痛や胸焼け・心拍数上昇・筋肉の震えなどの症状がある人は、少し控えた方が良いかもしれません。
コーヒーが健康に与える害・リスク
消化性胃潰瘍
健胃効果のあるコーヒーですが、胃液分泌を促進するため消化性胃潰瘍を助長する働きもあります。
貧血
コーヒーに含まれるタンニンなどの成分は鉄イオンと結びついて難溶性の物質に変わります。鉄分の吸収を阻害してしまうことがあるため、貧血気味の方は食後30分はコーヒーを控えるようにしましょう。
口臭
ニンニクなど食べ物からの口臭予防効果があるコーヒーですが、逆に口臭の原因になることもあります。コーヒーの成分が舌の表面に付着したまま口腔内のpHが下がると、特有の口臭を発する原因にもなります。
睡眠の質の低下
カフェインは興奮剤の一種であるため、飲むと体は興奮状態となります。そのため、寝つきにくくなり、睡眠の質の低下にも繋がります。
自律神経の乱れ
交感神経に働くカフェインを摂取し続けると、心拍数の増加や血圧の上昇が続き、体は常に興奮状態になります。そのため、自律神経のバランスを崩しやすくなり、だるさや気分の落ち込みなど身体症状となって現れます。
肌への影響
カフェインはシミの原因であるメラニンを拡散させ、シミの発生・拡大を促す作用があります。
冷え
カフェインは体を冷やす作用があると言われています。
そのため、生理前や生理中に1日何杯も飲むと生理痛を悪化しやすくなる影響があります。
流産
母体が摂取したカフェインにより、胎児へ酸素と栄養が送られにくくなるという説もあります。そのため胎児は低酸素状態となり、発育障害や死亡の可能性が上がると警告する人もいます。完全に絶つことはないですが、妊娠中は控えた方がよさそうです。
コーヒーとの健康的な付き合い方
毎日飲んでいるコーヒー。体に良いと広く知られる裏側には、上記のようなさまざまなデメリットも潜んでいます。今回は、コーヒーの健康へのデメリットについて挙げましたが、すべてが悪い影響を与える訳ではありません。しかし、女性は生理中や前後、妊娠中などにはできるだけコーヒーを控えたほうがよさそうですね。
自分の体調や気分に合わせ、適切な量を摂取するようにしましょう。