カフェラテとカプチーノ、このふたつの違いをご存知ですか?どちらもコーヒーとミルクを使って作る”カフェオレ”に似たコーヒーですが、違いを問われるとあまり知られていません。
今回はよく耳にする「カフェラテ」と「カプチーノ」の違いについて探ってみたいと思います。
カフェラテとカプチーノの比率
カフェラテとは
【エスプレッソ:ミルク】2:8
端的に言うと、カフェラテとはエスプレッソと牛乳を混ぜたイタリア発祥のコーヒー飲料で、「ラテ」とはイタリア語でミルクのことを指します。
一般的にエスプレッソとミルクを2:8の割合で加えますが、明確な基準はありません。お店や作る人によって微妙に違いがあるそうです。また、ラテアートと呼ばれるものはカフェラテをベースにしています。
カプチーノとは?
【エスプレッソ:ミルク(スチーム3:フォーム4)】3:7
こちらもイタリア発祥のコーヒー飲料で、エスプレッソにミルクを加えています。蒸気で温めたスチームミルクと、蒸気でふわふわに泡立ったフォームドミルクの2段層のミルクが特徴です。
エスプレッソ30%に対し、その上にスチームドミルクを30%、さらにその上層に泡立てたフォームドミルクを40%重ねています。泡立てられたミルクの口当たりが軽やかです。
カフェラテとカプチーノの共通点
- イタリア発祥であること。
- コーヒーをエスプレッソで抽出し、そこに牛乳を加えたものであること。
※エスプレッソとは、蒸気圧でお湯をコーヒーの粉の中に一瞬で通し、抽出したもの。
どちらもエスプレッソを使用しているため「濃くて苦い」イメージがありますが、通常のドリップコーヒーに比べてカフェインが少なく、旨味が凝縮されていると言われています。
カフェラテとカプチーノは何が違う?
どちらもエスプレッソをベースとしているので、基本的には”深煎り豆”を使用していることになります。そのため、カフェイン量は淹れたエスプレッソ量に比例することになるので、100mlあたりで比べた場合はカプチーノの方がカフェイン量が多いことになります。
まろやかな風味を楽しみたいなら…
見た目的にふわふわと泡立っているカプチーノの方がまろやかかと思いきや、カフェラテの方がまろやかな風味を味わうことができます。エスプレッソに対してのミルクの比率が多いためです。
また、カプチーノの上層にあるフォームドミルクは”泡立っている”ため、実はミルクの量そのものは多くありません。エスプレッソとミルクの比率的には、時間経過とともに5:5程度と見るべきかもしれません。
食感とビターな風味を味わいたいなら…
苦味の強い”オレ”が飲みたいという方は、ミルクの比率が多いカフェラテではなく、ビターな風味を楽しめるカプチーノがおすすめです。
カプチーノ特有のフォームドミルクはエスプレッソの苦味とマッチし、なんとも言えない絶妙な深みを感じさせてくれます。ミルクのコクと重みのあるカフェラテに対し、エスプレッソのアシストとしてミルクを加えているのがカプチーノ、といった感じです。
カフェラテとカプチーノの違い まとめ
エスプレッソに温めたミルクが入っているのがカフェラテであり、エスプレッソに温めたミルクと泡が立っているミルクが入っているのがカプチーノです。どちらもイタリア発でありエスプレッソとミルクを使用しているのは同じですが、ミルクの入れ方や量が違うだけで、名称も風味も変化します。
まろやかなカフェラテとビターなカプチーノ、みなさんはどちらがお好みですか?