コーヒーとミルクの組み合わせってまろやかで、とても美味しいですよね。その中でも、ふわふわのスチームミルクを使った「カプチーノ」は、アレンジコーヒーの中でも不動の人気です。今回は、イタリアのカプチーノについてご紹介します。
カプチーノについて
カプチーノ(cappuccino)とは、イタリアで飲まれているコーヒーの一つで、1906年のミラノ万国博覧会で、エスプレッソにミルクを加えた飲み物として登場しました。カプチーノという名前は、カトリック教会の一派であるカプチン会の修道服の色やフード(capuccio)が由来だといわれています。
カプチーノとカフェラテの違い
カフェオレ、カフェラテ、カプチーノなど、「コーヒー×ミルク」の組み合わせから生まれるアレンジコーヒーは無数にあります。中でもエスプレッソをベースとしたカフェラテとカプチーノは混同されがちですが、アレンジする直前の使うミルクの加工方法に違いがあります。
カフェラテは2:8で「エスプレッソ:スチームミルク」で構成されていますが、カプチーノは3:3:4の割合で「エスプレッソ:スチームミルク:フォームドミルク」となっています。つまり、カプチーノは“泡立てたミルクを使っている”のです。
詳しくはこちらを参照ください。
イタリア人とカプチーノ
イタリアの朝食は、ブリオッシュやクロワッサンなどのパンと、カプチーノがポピュラーだとされています。ミルクのたっぷり入ったカプチーノは、イタリア人にとって朝の一杯に欠かせないものだそうです。朝は身体に優しくて栄養のあるものを摂る、フランスの朝の習慣に似ていますね。
食後のカプチーノはNG
イタリア人にとって、ミルクは、ちょっとヘビーで消化するのが大変なものという認識があのだそうです。オリーブオイルたっぷりの料理が多いイタリアでは、食後にミルク系のドリンクなんて信じられない!とされているそうで、食後にカプチーノを注文すると不思議な顔をされます。
また、ミルク系のドリンクを注文することは、「食事に満足していない!足りない!」という意思表示にとられてしまうこともあるので、イタリアの友人宅に招かれた際は、ちょっとした気遣いをすることをおすすめしますよ。
イタリア人のようにコーヒーを楽しもう
イタリアにおでかけの時は、イタリア人のようにその時間にふさわしいコーヒーを楽しんでみましょう。朝食や午前中はカプチーノ、昼食はエスプレッソ、夕食はエスプレッソやアルコールなど、現地のコーヒー文化を肌で感じながら楽しむのは格別です。
上質なカプチーノのレシピ
伝統に残る上質なイタリアカプチーノは、25mlのエスプレッソと100mlのスチーム(蒸気)で泡立てられたミルクによって作られたものを、イタリアカプチーノと認定しているそうです。ミルクのタンパク質や脂肪分のパーセントまで細かく定められているなんて、イタリア人のカプチーノ愛を感じます。
イタリア風にカプチーノを飲んでみました
今回は、イタリア風にクロワッサンと一緒に朝食をイメージしてカプチーノをいただきました。うん、おいしい。リッチなバターの入ったクロワッサンと、まろやかで優しい口当たりのするカプチーノの組み合わせは、現地認定の楽しみ方として普及しているだけあって、やっぱり最高でした。
カプチーノの飲み方 まとめ
イタリアでポピュラーなコーヒーの飲み方「イタリアカプチーノ」は、クロワッサンやブリオッシュとともに朝食として楽しむにはうってつけの一杯です。オリーブオイルを使う料理がメインのイタリアでは、朝ごはんだけ軽くて胃に優しい、栄養満点のものを食べるという習慣があるようです。
ミラノ万国博覧会がきっかけで世に一気に広まったカプチーノは、イタリアの朝にかかせないコーヒーなんですね。