健康ブームやスターバックスのソイラテの人気に伴って、家で豆乳オレを飲む方も多いのではないでしょうか。その一方で豆乳の独特な風味が苦手な方もいらっしゃるでしょう。
豆乳独特の風味は、カフェオレの味に大きな影響をもたらします。そこで今回は、コーヒーと豆乳の組み合わせや特徴について、これから見ていきましょう。
豆乳の特徴と選び方
独特の風味をどう扱うか
豆乳の最大の特徴であり問題でもある点が、独特の風味です。豆乳が好みの方にとっては、独特のコクがたまりません。対して好みでない方は、青臭い変な味…と感じるでしょう。
後ほどお話ししますが、このトピックでは豆乳の風味の扱い方についてお話ししたいと思います。
無調整豆乳?or調整豆乳?
市販の豆乳に表示されている「調整」には、2つの意味があります。1つ目は栄養の調整。そして2つ目は、「風味の調整」です。
無調整豆乳と調整豆乳を飲み比べてみるとその違いは明白なのですが、豆乳本来の強い青臭さとコクを持っている無調整豆乳に対し、調整豆乳は青臭さやコクを抑えることで、飲みやすく仕上げているものを言います。
そのため、飲みやすさ重視なら調整豆乳を、独特さ重視なら無調整豆乳がオススメということになります。
抵抗のない方は無調整豆乳で試してみよう
それでは、これから豆乳とコーヒーの相性についてみていきましょう。今回は風味の強い無調整豆乳を基準にしました。調整豆乳の場合は、記述より「穏やかさ3割増し」で読んでいただければと思います。
濃いコーヒーとの相性
《今回の豆と器具》
- コーヒー豆:ブレンド(フレンチロースト)
- 抽出器具 :モカエキスプレス
濃いコーヒーの持つコクや複雑さが、豆乳のコクや複雑さと融合している、といった印象です。豆乳が持つ独特の風味は、コーヒーと交わることで変わった味に仕上がります。
豆乳の風味をメインにしたい方にはオススメできませんが、豆乳とはまた違う風味を楽しめる点は注目です。
深煎りの苦みは弱まる
深煎りのコーヒーが持つ強い苦みは、豆乳の丸みを帯びた風味によって、かなり弱くなります。その一方で牛乳とは異なる特有の風味がするので、深煎りカフェオレを堪能したい方には、物足りなさがあるでしょう。
ただし、深煎りの奥行きと豆乳のコクが成す風味は、滑らかなのに個性のある面白い味わいです。
穏やかなコーヒーとの相性
《今回の豆と器具》
- コーヒー豆:イパネマ農園リザーブ(ハイロースト)
- 抽出器具 :HARIO V60ドリッパー
豆乳好きにはオススメ!
穏やかなテイストのコーヒーと掛け合わせると、豆乳の独特の風味・旨みが特に目立って感じられる飲み方です。豆乳にこだわりのある方は、豆乳の風味を生かした豆乳オレを作ることが出来るので、穏やかなコーヒーとの相性はオススメです。
また、ハニーコーヒー(パルプドナチュラル)の場合、豆乳特有のコクを活かしながらも、甘みが豆乳の青臭い風味を和らげてくれます。そのため無調整豆乳でも飲みやすい豆乳オレに仕上がります。
穏やかなコーヒーのテイストは、あくまで脇役。コーヒーをメインにしたい方にはイマイチかもしれませんが、豆乳メインにしたい方にはオススメです。
明るいコーヒーとの相性
《今回の豆と器具》
- コーヒー豆:イルガチェフェG1(ミディアムロースト)
- 抽出器具 :フレンチプレス
明るいコーヒーとの組み合わせは、濃いコーヒーとは対照的で豆乳の風味を残してくれます。また豆乳をそのまま飲むより、スッキリしたテイストに仕上がる点も見逃せません。
通常コーヒーと豆乳というと、ソイラテのようにまったりしたテイストのイメージが有るかもしれません。しかし、明るいテイストというのも、ソイラテとは異なる良さがありますよ。
酸味は豆乳が消してくれる
豆乳の独特のコクとコーヒーの酸味は、一見すると相いれない存在です。しかし豆乳オレを作ってみると、豆乳の風味が酸味を消し去って、酸味がほとんど感じられません。
意外と酸味が強めなコーヒーでも、豆乳と混ぜてみると面白いです。
豆乳×コーヒーのアレンジ
より健康志向でアレンジしよう
豆乳をコーヒーに用いる方の多くは、健康を目的としている方が多いでしょう。
例えば、コーヒーは好きだけどカフェインが気になるという方は、カフェインレスコーヒーを用いるのも一つの手段です。あるいは砂糖の代わりにオリゴ糖や蜂蜜を使ってみても良いでしょう。
また、以下の記事のように、はったい粉や黒豆をトッピングしてみてはいかがでしょうか?健康とオシャレを両立したソイラテが作れますよ。
組み合わせ次第で変わる風味を楽しもう
豆乳を用いて美味しいコーヒーを作る際、最も重要な点は選び方です。コーヒーの味だけでなく、掛け合わせる豆乳の選び方でも風味は変わります。つまり、今まで不味いと思っていた豆乳オレも、コーヒーや豆乳を変えてみるだけで美味しくなる可能性は十分にあるということです。
自分好みのチョイスで、自分好みの美味しい豆乳オレを作ってみてはいかがでしょうか?