コーヒーの専門用語や、コーヒーにまつわる言葉を紹介していく当コラム。今回も引き続き「た行」のコーヒー用語を見ていきます。
ドラムテンパチャー
コーヒー豆を焙煎している最中の焙煎機の温度を「ドラムテンパチャー(Drum Temperature)」といいます。ドラム内の温度、環境温度によって豆の焙煎具合は大きく異なるため、正確な数値を知ることが大切となってきます。
ドラムロースター
コーヒー豆を焙煎する機械の一種。コーヒー豆をドラムの中で回しながら、かき混ぜるようにして全体を満遍なく焙煎することができます。
ドンマルタン
「ドンマルタン」は18世紀に活躍したフランスの人物。1763年に、コーヒーを濾す紙をつけたコーヒーポットを発明しました。これが世界で初のドリップポットだったそうです。
トルコ式コーヒー
トルコで飲まれているコーヒー。深く焙煎した極細豆を、イブリックという特殊な器具を使いお湯で直接煮出して抽出します。抽出したコーヒーは豆が浮いているので、カップの底に沈むのを待って上澄み液だけを楽しむのがトルコ式コーヒーの飲み方です。ターキッシュコーヒー、トルコ・コーヒーなど他の名前でも呼ばれることがあります。
トリゴネン
コーヒーに含まれる成分の一種。カフェインと同じく「アルカロイド」の一種ですが、カフェインよりも苦味は少なく生豆に含まれている全体の1%程度。焙煎によってほとんど分解されてしまいます。
ドリップ
コーヒー豆を濾過して抽出する方法。布を使ったネルドリップ、紙のフィルターを使ったペーパードリップが代表的なドリップ方法です。日本では、昔からこのドリップによってコーヒーを淹れることが主流となっています。
ドリップポット
ドリップを行なう際に使うポット。注ぎ口が細長くなっており、お湯を少しずつ注げる形になっていることで、美味しいドリップコーヒーを淹れることが可能になっています。コーヒーケトルと呼ぶこともあります。
ドリッパー
ドリップの際に使う器具の1つ。フィルターを装着して、コーヒーの粉を入れた後にお湯をゆっくり注いで抽出します。メーカーごとに特徴的な形状をしており、代表的なメーカーに、「メリタ」「カリタ」があります。形状の違いや穴数の違いによって、抽出されるコーヒーの風味にも差異が現れます。
トレーサビリティー
「トレーサビリティー」とは、生産や流通過程の履歴を追跡できるという意味を持ちます。農園の栽培環境、肥料・農薬の使用情報や生産者についてまで、幅広い情報を消費者が確認できるため、食の安全性の面から見ても需要の高い要素です。