準備・必要なコーヒー用品【一人分】
- 新鮮なコーヒー豆:12g
- お湯:160cc
- ドリッパー
- サーバー(マグカップでも可)
- スケール
- 細口ポット
- ペーパーフィルター
コーヒーを淹れる前の注意点
サーバー(カップ)・ドリッパーを事前に温めておくこと。
冷めたサーバーとドリッパーを使うと温いコーヒーが出来上がってしまうため。
コーヒーを抽出するときの温度が下がり、味わいにも影響してしまうため。
新鮮な豆を選ぶこと
焙煎したてのコーヒーは香りを多く含んでいるため。
豆から粉に挽くこと
粉に挽いてから酸化が始まり、時間が経つほど香りが逃げてしまうため。
スケールを使用してグラムを量ること
コーヒーは粉とお湯の分量のバランスがとても大切。
家庭で淹れるコーヒーのありがちな失敗・改善点
毎回味が違う
必ず粉を量るようにし、毎回同じ粉量とお湯量でコーヒーを淹れてみましょう。
ヤカンを使って淹れてしまっている
コーヒーは沸騰した100℃で抽出すると、えぐみ・苦味が多く出てしまいます。また、ヤカンはお湯が大量に注がれてしまうため、ドリッパーにお湯だまりが出来てしまい、中々落ちなくなります。コーヒーはお湯につかっている時間が長いほど苦味も多くなります。
ペーパーフィルターにお湯をかけてしまう
紙に直接お湯を注いでしまうと、コーヒーの粉と紙の間にお湯の通り道を作ってしまい、粉を効率よく抽出できなくなります。コーヒーの粉よりも上、または外側にお湯が行かないように淹れることで、素直にコーヒーの味を引き出すことができます。
紙にまで注ぐように円周を広げなくても、コーヒーはゆっくりとカップに落ちていくため、徐々にドリッパーにお湯が溜まっていくことでまんべんなく粉はお湯に浸ります。焦らずゆっくりと注ぎましょう。
使うコーヒー用品について
カフェシュクレで使用している器具は、KONOのドリッパーとKaicoのドリップケトルです。これはお店によっておすすめも違います。どれが正解で間違いというものはありません。自分の好みに合った味わいが出せる器具を使いましょう。
KONOドリッパーについて
ドリッパーには、リブというコーヒーから出てくるガスを効率よく上に逃がす凸部分があります。円錐形のこのドリッパーはリブが短いことが特徴です。
短いことでガスの逃げる速度が遅く、抽出にゆっくり時間をかけることができます。注ぐお湯の強弱に応じて抽出の速度も変化するため、注いだ通りの味わいが出来上がります。
Kaicoについて
細く真下にお湯を注ぐことができる器具です。またお湯のコントロールがしやすく、初めて使う人でも安心してコーヒーの抽出に集中できます。
コーヒーを抽出することに特化して作られたアイテムで、どんな注ぎ方にも比較的対応してくれます。お湯を注ぐストレスが少ない分、粉の状態を見たり量りの数字を確認したり、意外と忙しいハンドドリップのハードルも少し低くなるかと思います。
コーヒーの淹れ方
コーヒーの淹れ方 7STEP
- 12gの粉をセッティング
- セッティングした後のはかりをゼロにします。
- お湯を20g注ぎ止めます。注ぐ部分の円周は10円ほどを維持します
- 20秒蒸らします
- はかりの数字が100gになるまで注ぎ、止めます。
- はかりの数字が140gになるまで注ぎ、止めます。
- はかりの数字が160gになるまで注ぎ、終了です。
コーヒーの淹れ方:写真解説
1.12gの粉をセッティング
2.セッティングした後のはかりをゼロにします。
3.お湯を20g注ぎ止めます。注ぐ部分の円周は10円ほどを維持します
4.20秒蒸らします
5. はかりの数字が100gになるまで注ぎ、止めます。
6.はかりの数字が140gになるまで注ぎ、止めます。
7. はかりの数字が160gになるまで注ぎ、終了です。
コーヒーの抽出は、コーヒーの状態を見ながら行います。粉の膨らみ具合やお湯の浸透具合などなど、様々なことに気を配って淹れています。
今回ご紹介したのは、ご家庭でお客様が淹れやすいようにポイントを絞って基準を作った淹れ方をしています。ぜひご自宅で美味しいコーヒーを淹れるときの目安としてご利用ください。
Coffeemecca編集部からの質問
100g,140g,160gで止めるのは何故ですか?
ドリッパー内の粉に対してそれ以上にお湯を入れないため。(ちょうど100g注いだ時点でお湯が粉よりも上がりそうになります。)
粉よりお湯が上昇してしまうとドリッパーの目詰まりを起こし苦味の原因、反対に味がでなかったりします。(お湯を注ぐスピードによってどちらか異なります)
温度計をもっていないのですが、お湯の温度を温度計などを使わないで測るコツはありますか?
沸騰したヤカン(又はケトル)のお湯を細口ポットに移すと、大体10℃ほど平均して温度が落ちるので、ご家庭ではそれを目安にしてください。
スケールを持ってないのですが、丁度良い計り方は何かありますか?
Kaicoを使う場合は最後の1滴まで安定したお湯を注ぐことが出来るので、沸騰したお湯をメジャーカップなどで測って入れることもできます。
他にはサーバーやカップに出来上がりのお湯を測って見た目で覚えておいて、大体その容器の半分ほどまで落ちていれば完全に落ち切ると分量ほどになります。
やはりオススメははかりをしっかり使うことです。