コーヒーは同じ産地・ブランドの豆を使っても焙煎具合で大きく味わいが変わってきます。深煎りのコーヒー豆は、どういった時に飲むのに最適なのでしょうか。深煎りコーヒーのおすすめシーンをご紹介します。
深煎り豆の特徴
まずは、深煎り豆の特徴について見てみましょう。
- カフェインが少ない
深煎り豆というと、「カフェインが多そう」とイメージする方も多いですが、実は少し違います。カフェインは焙煎を進めるごとに昇華していきますので、焙煎具合を深煎りにしていくほど減少していきます。 - 苦味が強く・酸味が弱い
コーヒー豆は焙煎を進めるごとに酸味が弱まり、苦味が強くなっていく傾向があります。つまり、深煎りの豆は酸味の弱いビターな味わいを持っている、ということになります。
深煎り豆のコーヒーがおすすめの時
カフェインが少なく、浅煎りに比べて苦味の強い深煎りコーヒー。これらの特徴を踏まえ、深煎り豆のコーヒーがおすすめなシチュエーションについて見ていきましょう。
胃に負担をかけたくない時
深煎りの豆は先述の通りカフェインが少ないので、通常のコーヒーよりも胃に優しいと言えます。胃腸の調子があまり良くない時などは、浅煎りのコーヒーよりもカフェインの減少した深煎りを選ぶことをおすすめします。
夜のリラックスタイム
コーヒーらしい香ばしい香りが特徴的な深煎りコーヒーは、リラックスタイムにも最適です。カフェインも少ないので、睡眠を妨げる“覚醒効果”も薄いと考えられます。寝る前にどうしても1杯、という時は、せめて浅煎りではなく深煎りのコーヒーを選ぶようにしましょう。
酸味の強いコーヒー豆の時
“酸味が強い”コーヒー豆を飲む際は、深煎りにして飲むことが多いです。焙煎を強めることで、酸味を弱め苦味を足すことでバランスをとることが出来ます。
浅煎りの場合、コーヒー豆の特徴がダイレクトに出てしまい酸味が際立って飲みにくいと感じる方が多いです。「モカ」などの豆は深煎りで飲むと良いでしょう。
ミルク系のコーヒーを作る時
ミルク系コーヒーは、苦味のしっかりしたコーヒーを使わないとミルクの甘みに負けてしまいます。カプチーノやカフェラテなどを作るときは、深煎りの豆を使ってコーヒーを淹れるとよいです。甘さがありながらも、コクのあるしっかりした“コーヒー感”を味わえます。
アイスコーヒーを淹れる時
コーヒーは、温度によって味の感じ方が変わってきます。アイスにすると酸味を感じやすく、香りも薄まる特徴があります。つまり、酸味の強い豆をアイスコーヒーにしてしまうと、さらに酸味が強調されてしまう、ということです。そのため、アイスコーヒーを抽出する際は、酸味よりも苦味の強い深煎り豆を使う方が飲みやすくなります。
深煎りはどんな時におすすめ? まとめ
「苦味が強く酸味が弱い」「浅煎りに比べカフェインが減っている」という特徴を持つ深煎りコーヒーは、身体に優しい飲み方が多い傾向にあるようです。
飲み方やシーンによって豆の焙煎具合を変えることは、コーヒーを楽しむ上で非常に重要なこと。ここで紹介した内容を、お好みの飲み方を発見する参考にしてみてくださいね。