涼やかなデザートとして定番の水ようかん。和の風味を持つ水ようかんを使って、フレーバーコーヒーを楽しんでみませんか。今回は「水ようかんコーヒー」の作り方をご紹介します。
ようかんについて
ようかん(羊羹)とは、小豆を主体とした餡を‘羊羹舟’と呼ばれる型に流し込み、寒天で固めた和菓子です。もともとは中国の料理‘羊のスープ’。スープが冷めると、肉のゼラチンが固まり煮こごりになる様に似ていることから‘ようかん’と呼ばれるようになったそうです。
この中国から来たようかんレシピは、鎌倉時代から室町時代に禅僧によって日本に伝えられました。しかし、当時の禅宗では肉食が固く禁じられていたため、精進料理として、羊のかわりに小豆を用いて作られたものが、現在の日本の和菓子‘ようかん’となっているそうです。
水ようかんは夏限定ではない?
一般的なようかんよりさらに寒天を減らし、やわらかに仕上げたものが水ようかんです。夏のイメージが強い水ようかんですが、実はおせち料理の料理菓子として、冬に楽しまれるお菓子だったそうです。冷やして食べるので夏のイメージが強い方もいるのではないでしょうか。
ようかんの豆知識
和菓子の中でも、ようかんは「棹物(さおもの)」に分類されます。そのため、数え方は「1棹(ひとさお)」「2棹(ふたさお)」と数えます。ちょっとした豆知識ですね。
また、バターや生クリームなどの脂肪分を使用しない和菓子なので、意外にも低カロリー。原料である寒天や小豆は食物繊維が豊富なので、ダイエット中のおやつにもぴったりです。
ようかんコーヒーのレシピ
- 水ようかん:1/2缶
- アイスコーヒー:200ml
- 太めのストローを用意
水ようかんを5mm角にカットする
水ようかんをグラスに入れ、氷を入れる
グラスにアイスコーヒーを注ぎ、完成
ポイントは、写真のように5mm角の大きさにカットすることです。ある程度の大きさにしておくことで、太いストローで水ようかんの食感も楽しむことができるからです。
甘さ控えめなコーヒー
水ようかんとコーヒーを合わせると、ちょっぴり和テイストな甘さ控えめコーヒーになります。太いストローを使って吸い上げる水ようかんが、コーヒーの苦さに絶妙なマイルドさをプラスします。
思ったよりも甘ったるくはないので、ミルクを加えて飲むのもいいかもしれませんね。
水ようかんコーヒーの作り方 まとめ
みずみずしい水ようかんを使って、美味しいフレーバーコーヒーが楽しめます。水ようかんの優しい甘さは、コーヒーのスッキリとした苦さにピッタリです。今回はこし餡タイプを使ていますが、つぶ餡タイプでより食感が楽しむこともできます。
夏の縁側、風鈴の音。水ようかんコーヒーは、そんな涼しげな夏の一コマを演出してくれる‘お供’としておすすめなフレーバーコーヒーです。