自宅でコーヒーを淹れる時、コーヒーメーカーを使っていますか、それともハンドドリップですか。コーヒーをたてる時に普通に行っている‘蒸らし’には、どんな役割があるのでしょうね。
蒸らしとは、蒸れるようにすること・熱の通った食品などを蒸気でふっくらとさせることです。それがコーヒーを淹れる際にどのような意味があるかについてご紹介していきます。
コーヒーを淹れる時の蒸らしの役割
コーヒーを淹れる時に、粉を蒸らすのは、コーヒー粉ひとつひとつに湯をまんべんなく行き渡らせて、コーヒーの成分をより抽出しやすくするためです。蒸らし時間によって、味に影響する場合もあるため、重要な抽出工程のひとつです。
新鮮なコーヒーは膨らむ
新鮮なコーヒーや、豆のまま保存されたコーヒーを、直前にグラインドしたものは膨らみやすいのでおすすめです。また冷凍保存のコーヒーも膨らみやすい傾向にあります。
コーヒーが膨らむ理由
湯を注ぐとコーヒーが膨らむ理由は、コーヒーに含まれている炭酸ガスが放出するからです。ガスが放出されると湯の通り道ができ、抽出しやすくなります。
どのくらいの時間蒸らす?湯の温度は?
コーヒー粉を蒸らす時間は、20秒程度がいいといわれていますが、コーヒー豆の新鮮さや膨らみによって調整するのがおすすめです。また、抽出温度も大切で、高すぎず低すぎずの92℃~96℃が一番良いとされています。
ハンドドリップコーヒーで蒸らしを体験しよう
準備
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒー粉
- 細口ポット
- デカンタ
工程
1. コーヒードリッパーにフィルターをセットし、コーヒー粉を入れます
2. デカンタ(マグでも可)の上に、1をセットし、粉は平らにならします
3. 90℃ほどの湯を細口ポットでコーヒー粉の上に湯をたらしていきます
4. まんべんなく粉に湯がいき渡ったら、20秒ほど蒸らします
5. きちんと蒸らしができていると、コーヒー粉が盛り上がってきますよ
6. コーヒーの膨らみが落ち着いてきたら、残りの湯を注ぎ抽出完了
ポイント
粉にはじめに湯をかける時は、デカンタにコーヒー液が数滴落ちる程度が理想です。慣れるまで何度もハンドドリップしてみると、コツがつかみやすいですよ。
ドリッパーの特徴で淹れ方が変わる
コーヒーは、ドリッパー特徴によって淹れ方が変わります。ここではカリタ式と、メリタ式のドリッパーの特徴と抽出方法について簡単にご紹介します。
カリタ式
カリタのドリッパーは3つ穴式です。ドリッパーの内側には深めのみぞがあるため、ドリッパーとペーパーフィルターがくっつきにくく、湯も落ちやすくなっています。
一度に湯を注ぐと早く湯が落ちてしまうため注意が必要です。蒸らし工程の後は、湯を数回に分けて、注ぐのがカリタ式でおいしいコーヒーを淹れるポイントです。
メリタ式
メリタのドリッパーは1つ穴式です。ドリッパーの内側のみぞはコーヒー液が効率良く対流し抽出されるように、計算されています。
蒸らし工程の後は、ドリッパーにつけられた湯量の目盛りに合わせ一気に湯を注ぎます。誰でも簡単においしいコーヒーが立てられるのが、メリタ式の特徴です。
コーヒーの味に影響する「蒸らし」とは
コーヒーを淹れる時に、粉を蒸らすのは、コーヒー粉ひとつひとつに湯をまんべんなく行き渡らせて、コーヒーの成分をより抽出しやすくするためです。
蒸らし時間によって、味に影響する場合もあるため、重要な抽出工程のひとつです新鮮なコーヒーや、豆のまま保存されたコーヒーを、直前にグラインドしたものは膨らみやすいのでおすすめです。
また冷凍保存のコーヒーも膨らみやすい傾向にありコーヒー粉を蒸らす時間は、約20秒がいいといわれていますが、コーヒー豆の新鮮さや膨らみによって調整するのがおすすめです。
抽出温度も大切で、高すぎず低すぎずの92℃~96℃が一番良いとされています。蒸らしについて理解したうえで、使用するドリッパーに合わせた抽出方法を行いましょう。
ひとつひとつの条件をクリアしていくことで、よりおいしいコーヒーを楽しめますよ。