コーヒーをもっと趣味に

サイフォンの使い方・淹れ方

サイフォンの使い方・淹れ方

蒸気圧の力で、まるで科学実験のようにコーヒーを抽出するサイフォン。見た目や抽出方法を見ていると、難しそうに見えるかもしれません。しかしいざ扱ってみると楽しい器具でもあるのです。

今回はそんなサイフォンの使い方について、小技なども含めて紹介していこうかと思います。

準備するもの

  • サイフォン本体
  • 熱源(アルコールランプ・バーナーなど)
    ※アルコールランプの場合、燃料用アルコールをお忘れなく!
  • ヘラ
  • 布巾
  • コーヒー粉
  • お湯
  • タイマー

淹れる前の準備

アルコールランプの準備

アルコールランプを使用する場合、まずはランプの準備をしましょう。アルコールランプの紐の先端部は、綺麗にカットしておくと火がキレイに燃えてくれます。そして、紐の出し具合も0.5~1mm程度にしておきましょう。この紐の先端のカットや出し具合が悪いと、火力や沸騰に影響を及ぼすので注意してください。

底の水気を拭き取ろう

フラスコの底に水滴がついている場合、必ず拭き取るようにしましょう。

水滴がついたまま火を当てるとフラスコが破損する恐れがあります。そうなると熱湯を浴びてしまうなど危険があるので、必ず水気を払うようにしてください。

新品のネル使う時の注意

ネルのフィルターのサイフォンを使用される方は多いでしょう。実は新品のネルには糊がついているので、使う前にお湯orコーヒーで煮沸して、落とす必要があります。

詳しい扱い方はこちらから

ネルの準備と保存方法

使い方①:お湯の準備

フラスコにお湯を入れる

まず、お湯を下部のフラスコに水を入れます。

この時に水を入れてもいいのですが、それでは沸騰するまで時間がかかってしまいます。とりわけ火力の弱いアルコールランプは尚更です。そこで時短のために、お湯を入れるとオススメです。

〘ポイント!〙杯数分より少し多めに入れる

このお湯を入れる時のポイントは、フラスコの杯数の目盛より少し多めに加えることです。

抽出する時、コーヒー粉はお湯を吸収します。つまり吸収される分量だけ、抽出後のコーヒーの量は少なくなるのです。そのため目盛より2~3割多めのお湯を加えると良いでしょう。

熱源で温める

お湯をフラスコに加えたら熱源(アルコールランプやバーナー)でお湯を沸騰するまで温めましょう。ここは火力を強火にして、一気に沸かしましょう。

また熱源のタイミングですが、必ずお湯をフラスコに加えた後に熱するようにしてください。お湯を加えず空焚きすると突沸やフラスコの破損につながります。

〘ポイント!〙アルコールランプは上げ底しよう

さてこの沸騰させるときに、アルコールランプは火力が弱いので時間がかかってしまいます。そのためアルコールランプを使う時は下に何か敷いて上げ底するとオススメです。

こうすることで火とフラスコの距離が近くなって、沸騰までの時間短縮につながります。

使い方②:ロートとコーヒー粉の準備

フィルターとコーヒー粉をセットする

上部ロートの準備は、フィルターのセットから始まります。

一般的なサイフォンの場合、最下部にフックを引っ掛ける形でフィルターを固定します。そしてフィルターをセットしたらコーヒー粉を投入しましょう。

フラスコを“斜め”に差し込む

そして準備ができたらロートを斜めに差し込みます

これは真っ直ぐ差し込んでフラスコを密閉してしまうと、お湯がフラスコからロートに上がってしまうからです。そのため沸騰あるいは任意の温度に達するまで、ロートは斜めに差し込んだ状態で待機しましょう。

使い方②:コーヒーの抽出

お湯を上げる

そして任意の温度に達したら、ロートを真っ直ぐ差し込んでフラスコを密閉します。すると蒸気圧でお湯がロートへと昇っていきます。

攪拌してタイマー開始

お湯がロートまで昇ったら、1~3回ほど軽く攪拌します。この攪拌は回数が少ないためコーヒー粉とお湯が馴染むように丁寧に行うと良いでしょう。

そして攪拌したら、任意の時間にセットしたタイマーを開始しましょう。

〘ポイント!〙タイマーは何秒?

このお湯をロートに上げてからの時間は、人によってまちまちです。おおよそ一致しているのは20秒~60です。この時間については自分の好みやコーヒー豆に合わせて、ご自由に設定してみて下さい。

また慣れていない方は攪拌などの動作に時間を要するため、目標時間より5秒ほど短めに設定しておくと良いでしょう。

〘ポイント!〙弱火にしよう

お湯が上がった後の熱源は弱火にしましょう。これは強火だと沸騰でお湯が暴れてしまうこと、そしてフラスコが空焚きと似た状態に陥る恐れがあるからです。

バーナーやハロゲンヒーターの場合は火力そのものを弱めましょう。一方でアルコールランプの場合は、上げ底板を取り除いて、ランプの火が当たるかどうか程度の位置までずらしましょう。

時間になったら攪拌

時間になったらもう一度攪拌します。この攪拌は1回目より多く混ぜる方が多いです。目安としては3~8回ほどが一般的です。

火を消してコーヒーを落とす

そして攪拌したら、最後に火を消します。するとフラスコ内の気圧が下がって、再びフラスコへとコーヒーが落ちていきます。

そして、落ちきったらコーヒーの完成です!

〘ポイント!〙ドーム状になっている?

サイフォンで頻繁に言われるのが、抽出カスがドーム状になっているかということです。

実はこれ2回目の攪拌が上手くいくと、ドームも綺麗になりやすいのです。

例えば攪拌が手荒だと、歪な形状のドームになったり、あるいは遠心力で周囲に抽出カスが張り付いたりします。反対に程よい速度で丁寧に攪拌すると、キレイなドームができるのです。

ネルの片づけと保存

ネルの片づけ方は、お湯で数回煮沸した後、水に浸して保存します。詳しくは下記リンク、先ほども紹介した記事に詳しく書いているのでご参照ください。

ネルの準備と保存方法

コーヒー粉を落とす小技

ここでサイフォンの片づけの小技の紹介です。

片づける時はロートに残ったコーヒー粉を捨てるのですが、サイフォンの気圧によって抽出カスはガッチリ固まってしまいます。ですので捨てるのに一苦労されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時は、ロートの上部に手で覆うように縁全体を軽く叩いてください。すると効率よく力が伝わって、コーヒー粉が簡単にほぐれてくれるのです。あとはロートをひっくり返すだけで、コーヒー粉がバラバラとゴミ箱に落ちてくれます。

これはロートが円筒形だからこその利点です。縁全体を軽く叩くことで、全方向から均等に力が抽出カスに加わるので、少ない力で固まった抽出カスをほぐせるのです。

難しそうで簡単、でも奥の深いサイフォン

サイフォンは科学実験のような雰囲気や見た目ですが、基本的な部分に関しては、意外と技術は必要ありません。難しいのは割れやすい器具やネルの扱いだけで、休日の癒しの一杯にオススメの器具です。

その一方、サイフォンは待つ時間・温度・攪拌する回数や速さなどでコーヒーの味が変化するため、Myコーヒーを追求することもできます。

オシャレで奥の深いサイフォン、使ってみませんか?

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。