普段、カフェやオフィスでコーヒーを飲む機会が多い人にとって、自宅でも美味しいコーヒーを飲みたいという想いがあるはず。今回は、家で美味しいコーヒーを淹れるコツについてお伝えします。自宅で簡単にできるペーパードリップ法を軸に見ていきましょう。
コーヒーを淹れるために必要な道具
- コーヒー粉(人数分):1人前およそ10g
- ペーパーフィルター
- ドリッパー
- コーヒーサーバー
- 細口ポット
- コーヒーカップ
- 軽量スプーン
美味しくなるコツ<コーヒー豆編>
- 新鮮な焙煎豆を使用する。
鮮度が高い分、液体になってからも豆を挽いた時の豊潤な香りを楽しむことができます。 - コーヒー豆は器具にあった挽き方を。
ペーパードリップの場合、中細挽き〜中挽きがおすすめです。バランスの良い飲みやすい挽き方です。 - コーヒー粉は、一人前=10gとして軽量。
平均的なグラムで味を確かめておくと、コーヒーの濃度の調整に役立ちます。自分好みの量を見つけて、いつも美味しいコーヒーを楽しめるようにしましょう。
美味しくなるコツ<水編>
- お湯を使わず”水”を使うこと。
コーヒーに使う湯は、「必ず水から沸かしたもの」を使いましょう。二酸化炭素が残っている状態のお湯が、飲用に最適とされています。 - 蛇口の最初の水は使わない。
朝、最初に蛇口から出るお水は使わないようにしましょう。最初の水は前日から溜まっていた水なので適しません。 - ミネラルウォーターは軟水を使用する。
ミネラルウォーターや硬水を使うと、コーヒーの苦みや渋みが強くなることがありますので、軟水でコーヒーを淹れることをおすすめします。
美味しくなるコツ<器具・食器編>
- 清潔なコーヒー器具を使用する。
コツ…というよりも日頃の気配りとも言えますが、器具は常に清潔な状態にしておきましょう。 - 器具や食器は温めてから使う。
コーヒーを抽出する前に、グラスポット・コーヒーカップ・スプーンなどの道具を温めておきましょう。冷えた状態の容器を使用すると、湯を注いだ時に温度が下がり、適温でコーヒーを楽しむことができなくなります。
コーヒー用のお湯に”食器を温める用のお湯の分”だけ多めに沸かし、カップなどをベストな状態にしてでコーヒーを淹れましょう。 - 沸騰したらポットを冷ます。
ポットで沸騰したお湯は、一度、濡れ布巾の上で休ませることで温度が下がり、コーヒーの抽出に適した温度になります。
美味しくなるコツ<抽出編>
- お湯を注ぐ前に粉を平らにならす。
ドリッパーにペーパーフィルターをセットしたら、コーヒー粉を入れます。この時、コーヒー粉の表面が平らになるよう、ドリッパーを揺らします。 - 30秒間の”蒸らし”は重要。
お湯をそっとかけ、コーヒー粉を湿らせていきます。全体に滲み渡ったら湯を入れるのをやめます。そして、コーヒーのおいしい成分を抽出しやすくするため、30秒ほど蒸らしましょう。 - 「の」の字を描きながら抽出。
コーヒーパウダーが膨らんだら、盛り上がった中心から「の」の時を描くように湯を細く注いでいきます。この時、コーヒーの壁を壊さないように注意してください。
コーヒーがサーバーに落ち切ったら抽出完了です。上手にコーヒーを抽出できたら、お気に入りのカップでコーヒーを楽しみましょう。
ちなみに、最後の方、絞りきるあたりに抽出される液には”雑味”が含まれているケースが多いので、後半の一滴一滴を辛抱強く待つ必要はありません。
家で美味しいコーヒーを淹れるコツ まとめ
家で美味しいコーヒーを淹れるには、特別な道具が必要なわけではありません。コーヒー粉の分量を調整し、水や道具に気を遣い、丁寧に抽出していく。ただそれだけのことで、家で淹れるコーヒーはいくらでも味わいを変えることができます。
そして、コーヒーとじっくり向き合いながら抽出する。コーヒーの楽しみは、抽出する前から始まっているのです。