コーヒーの楽しみ方は人それぞれですが、コーヒーに塩を入れて飲む国があることをご存知ですか？塩入りのコーヒー、果たしてどのような味がするのでしょうか。ご自身でも試してみてはいかがでしょうか。

コーヒー発祥の地で飲まれる“塩コーヒー”

コーヒー発祥の地、エチオピア。コーヒーの歴史も古いこの国では、塩を入れて飲むコーヒーが一般的とされています。
コーヒーセレモニーと呼ばれるコーヒー作法も有名なエチオピアですが、この伝統的な儀式においても塩を入れて飲むことが一般的とされるほど“塩コーヒー”はエチオピア人にとって馴染み深い飲み方となっています。

酸味の強い“モカ”をおいしく

エチオピアで主流なコーヒー豆は、日本でも馴染み深い“モカ”という品種です。焙煎やコーヒーの淹れ方によって味は変わってきますが、モカの特徴として、強い酸味を挙げる方も多いと思います。
エチオピアでは、コーヒー豆を“粉挽き”にしそのままお湯を注ぐ「上澄みだけを飲む」トルコ式のスタイルです。そのため、コーヒー豆の特徴をストレートに味わうことになり、コーヒーの“酸味”が強くなってしまいます。
この酸味を和らげるために、エチオピアでは塩を入れて飲む文化が広まったという説があるのです。

塩コーヒーはどんな味がするの？

コーヒーに塩を入れることで、コーヒーの酸味をいい具合の“旨味”に変え、まろやかで奥行きのある味わいになるそうです。「甘みを引き立てる」「味が立体的になる」という表現をする方もいますね。
塩を入れると言っても、ほんの一摘み程度です。あまり多く塩を入れてしまうと、コーヒーの味が崩れてしまいます。もしもご自宅で塩コーヒーを試す場合は、入れすぎないよう注意です。

塩コーヒーにはダイエット効果もある？

そんな塩コーヒーですが、実はダイエット効果もあると言われています。
塩には、腸内の環境を整える効果があり、腸内の壁についた汚れの排出を促してくれるのです。腸の働きが活発になることで便通にも繋がります。
コーヒーそのものにもダイエット効果がありますから、塩を入れることによって、よりダイエットへの効果が期待できそうですね。

エチオピアでは「コーヒーに塩」が一般的

日本では全く馴染みのない“塩コーヒー”ですが、エチオピアではごく一般的な飲み方のようです。各地域の豆、飲み方に合わせて発達した飲み方には、何かしらの意味があるものです。各国の飲み方を調べてみると面白いかもしれませんね。
コーヒー発祥の地エチオピアでも飲まれている「塩コーヒー」一度試してみてはいかがですか？