トラジャコーヒーをご存知でしょうか。トラジャコーヒーとはインドネシア・トラジャ地方で栽培されているコーヒーのことです。
あまり聞きなれない方も多いかと思いますが、いったいどのような品種なのでしょうか。ここでトラジャコーヒーについて説明します。
トラジャコーヒーとは
トラジャコーヒーとは、インドネシア・トラジャ地方で栽培されている「トラジャアラビカ」と呼ばれる、アラビカ種の中でも最高峰のコーヒーです。17世紀末にインドネシアのコーヒー栽培が始まり、オランダ王室で御用達のコーヒーでした。
しかし、第二次世界大戦がはじまり、農場は荒れ果て、トラジャコーヒーは姿を消してしましました。その後40年の時を経てキーコーヒーの援助により1970年代に再興しています。
トラジャコーヒーの産地
トラジャコーヒーはインドネシアのスラウェシ島の中部の標高1200mの山岳地帯で栽培されています。気候は日中には強い日差しが降り注ぎ、昼夜の温度差が15度以上と厳しい環境です。
年間降水量は3000mm、平均気温が20~22度と、気温・雨量・地質などの条件がアラビカ種の栽培にとても適した理想的な土地です。
山岳地帯に住んでいる農民が、それぞれに小さな農園を所有しています。その小さな農園で、無農薬で栽培しています。収穫も一つ一つ大切に摘み取り、脱穀やふるい分けを何度もハンドピックで行い選別し、袋詰めします。
袋詰めされたコーヒー豆はスラウェシ島のマカッサルの港からアメリカ、ヨーロッパ、日本など消費国へと輸出されています。
トラジャコーヒーの特徴
かつては「幻のコーヒー」と珍重されていました。優しい苦味で、独特で芳醇な香りや豊かな甘みが特徴のコーヒーです。クリームのようななめらかさや、力強いコクのあるコーヒーの味が口中に広がります。
豆をひいている時からクリーミーな香りが立ち昇り、まさにグルメコーヒーの名にふさわしい上品な味わいです。
トラジャコーヒーの飲み方
力強いコーヒー豆なので、中煎り~深煎りでおいしくいただけます。高級ブレンド用としても使用されていますが、トラジャコーヒー本来の味を楽しむためブレンドせずにストレートで飲むことをおすすめします。クリームとの相性も良いので、ミルクやクリームを入れて飲んでも良いです。
飲み方は人それぞれ自由です。普通にフィルターなどを使いドリップして飲んでください。
また、トラジャコーヒーは細かい粉末状になったものもあり、バリコピという、バリ独特な飲み方で飲まれることもあります。この場合、カップにコーヒー粉末を入れ、好みで砂糖を加えます。そこにお湯を注ぎ良くかき混ぜます。3分ほどそのまま放置し、粉がカップの底に沈むのを待ってから上澄みを飲みます。
店舗としての「トラジャコーヒー」
大阪を中心にした「トラジャコーヒー」というコーヒーチェーン店があります。
ホームページがないため、全てが系列かは確認が出来てはいないのですが、以下の店舗があるようです。
トラジャコーヒー メニュー
メニュー一部抜粋。2016年11月6日時点の情報。
- トラジャ ブレンドコーヒー R:290円 G:330円
- トラジャ アイスコーヒー R:290円 G:330円
- トラジャ カフェオレ R:320円 G:360円
- トラジャ カフェラテ R:340円 G:380円
- トラジャ ソイラテ R:380円 G:420円
- トラジャ エスプレッソ S:300円 W:340円
- モーニングセット 390円 (12時まで)
トラジャコーヒーの特徴と飲み方まとめ
幻のグルメコーヒーとの呼び名もあるトラジャコーヒー。とても丁寧に栽培や加工がされていて、幻の名にふさわしいコーヒーです。
飲み方やコーヒーの味の好みは人それぞれですが、見つけた時にはぜひ一度、幻の味を試してみてはいかがでしょう。