どんぐりコーヒーとは、どんぐりを材料にしたコーヒーのことです。代用コーヒーと言われる飲料のひとつです。まずは実はどういうものかよく知られていないどんぐりについて簡単な歴史や成分について少しお話しましょう。
どんぐりとは
「どんぐり」って食べられるの?と疑問に思う方が多いのではないでしょうか。どんぐりははるか昔から、食用として用いられてきました。日本でも縄文時代にはたくさん食べられていたそうです。
実はどんぐりは栄養が豊富なのです。18%が脂肪、6%がタンパク質、68%が炭水化物、ビタミンA、Cをはじめアミノ酸を多く含んでいます。
しかし、どんぐりにはタンニンやサポニンという成分が多いためにアクが強く、口にできるようになるまでにはとても時間と手間を必要とします。どんぐりの中でブナやシイ類は比較的タンニンが少ないようです。
それではどんぐりコーヒーに作り方についてお話しましょう。
どんぐりコーヒーの作り方
どんぐりコーヒーの材料(1人分)
どんぐり(今回はコナラ)100g
1:どんぐりの選別
水を入れた容器にどんぐりを入れます。拾うとき虫食いの穴があるものは避けますが、再度、この手順で虫に食われていないものを選びます。浮いてきた場合は虫に食われていたり、中がカチカチになっていたりするのですべて取り除きます。
2:殻をむきます
殻が固いので、いきなりナイフでむこうとすると危険です。トンカチやペンチで殻にヒビを入れて外していきます。胡桃を割る道具を使っても良いでしょう。
3:スライスします
殻をむいたどんぐりをスライスします。コナラのはさほど大きくないので、縦に4等分ぐらいにしましょう。
4:アク抜きします
どんぐりを2時間ほど流水にさらします。
5:天日に干します
アク抜きしたドングリをザルにあけ、フキンなどで水気を取ったら、丸一日ほど天日に干します。
6:焙煎
コーヒー豆を煎る要領で、どんぐりを焙煎します。熱したフライパンで20分ほど空煎りし、色が付いてきたら焙煎完了です。
7:ドリップ
空煎りしたドングリを粉状にします。フードプロセッサーなどでも大丈夫です。後はコーヒーと同じようにフィルターに粉を入れ、お湯で濾します。これでどんぐりコーヒーの完成です。
どんぐりコーヒーの味は?
ほのかに舌に残る渋みがありますが、そこにミルクを足すと味がまろやかになります。後味は、通常のコーヒーに比べてさっぱりしているようです。どんぐりコーヒーはのど越しが良く、胃に優しく広がります。
木々の恵みを活かした、秋ならではの深い味わいです。
どんぐリコーヒーのまとめ
一杯のどんぐりコーヒーを作るのに、とても手間や時間がかかります。お子さんと一緒にどんぐり拾いに出かけ、家族みんなで作るのもいいでしょう。自然の恵みのどんぐりコーヒー、一度お試しください。