☕ 「酸味」を表現するコーヒー用語

酸味・苦味・香りを楽しむコーヒーには、それぞれを表現する専門用語が存在します。特に酸味は良い酸味と悪い酸味が明確にあるため、風味の表現を知っておいて損はありません。

ここでは、酸味を表現するコーヒー用語について見ていきましょう。

コーヒーの酸味そのものを表現する用語です。アシディティーには焙煎することで感じることのできるクロロゲン酸やクエン酸からなる良い酸味と、欠点豆を含んでいたり酸化することで酸っぱいと感じる悪い酸味があります。

上質なコーヒーはあまり普及しておらず、「酸味＝すっぱい」と誤認識している方は意外と多いです。

コーヒー豆が発酵することで感じる“刺すような不快な酸味”を「サワーのような…」と表現します。酢のような刺激的な感覚がこれにあたり、熟しすぎたコーヒー生豆が主な原因です。

また、購入後に時間の経ちすぎた“酸化したコーヒー豆”からもサワーのようなすっぱい酸味を感じます。

刺すような嫌な酸味のサワーに対し、フルーティで心地よい酸味を表現するときに使うのが「タンギィ」です。爽やかなアフターテイストが感じられ、コーヒーの風味にメリハリを与えてくれます。

「タート」は、爽やかな良い酸味と発酵による悪い酸味の中間の、微妙な酸味を表現するときに使う用語です。ネガティブともポジティブともとることができます。

口に含んだときに鼻へ抜けるような爽やかな酸味を「ニッピィー（Nippy）」と表現します。主に、新鮮な豆から淹れたコーヒーを飲んだときに感じることができます。

「ビネガリー（Vinegary）」は、サワーに近い刺激のある酸味を表現するときに使う用語です。英語で“酢”を意味する言葉の通り、酢のようなキュッとした酸味を感じたときに使います。

ファーメンティドは、明らかに不快と感じる嫌な酸味を表現するときに使います。コーヒー生豆を精製処理する際に、何かしらの手違いによって発生するケースが原因として挙げられます。

「辛い」とも言えるほどの酸っぱさを感じるコーヒーにあてはまります。

キレのある酸味を表現するときに使う用語です。あまり使うことはありませんが、飲み口がスッキリしている軽めの酸味を感じたときに津買うことが多いです。

「酸味」を表現するコーヒー用語まとめ

コーヒー豆の酸味の良し悪しは極端で、爽やかで心地の良いフルーティなものから、辛いとも言えるほどすっぱい酸味まで様々です。

日本ではあまり上質な酸味を楽しめるコーヒーはありませんが、近年ブームとなっていたサードウェーブを専門とするカフェも増えてきています。コーヒーの酸味を悪いものと認識している方も、一度“上質な酸味”を持つコーヒーを飲んでみてはいかがでしょうか。