コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、引き続き「は行」のコーヒー用語を紹介します。
ペドラ
コーヒー豆の収穫時に混ざっている小石のことを「ペドラ」と言います。ペドラは焙煎過程に入る前に、欠陥豆と共に全て手作業で丁寧に取り除きます。
ペトローリアム
何かしらの汚染により生じる不快な匂いや味を「ペトローリアム」と言います。発生原因としては、梱包した袋などが安値のものであることから、豆が周囲の匂いを吸収してしまうことなどが挙げられます。
ベネフィシオ
コーヒーチェリーを精製処理するための施設を、中央アメリカでは「ベネフィシオ」と言います。日本語で言うと“精製所”という意味にあたります。
ペーパードリップ
コーヒー抽出方法の1つ。専用のペーパーフィルター(紙のフィルター)を使ってろ過する抽出方法で、抽出後に手軽に捨てることができ、ペーパーフィルター自体も安価です。そのため、自宅でも簡単にコーヒーを楽しむことができるメジャーな抽出方法です。
ペーパーフィルター
ペーパードリップの際に用いる紙でできたフィルターです。ペーパーフィルターを使ってコーヒーを淹れることによる特徴としては、雑味をしっかりと吸収してくれるので、すっきりとしており安定したコーヒーの味わいを楽しむことができます。ただし、大切な油分を吸い取ってしまうというデメリットもあります。
ペーパリー
コーヒーが抱える不快な味を表現する言葉。濡れたダンボールのような味で、質の良くないペーパーフィルターを利用して淹れたコーヒーに感じることが多いです。
また、デカフェ処理(脱カフェイン)を行なうことで感じる質の悪い味わいも「ペーパリー」と表現します。
ヘビー
コーヒーの味わいを表現する言葉。いわゆる“濃厚な”味です。ヘビー、つまり重めな飲みごたえのあるコーヒーのため、ガツンとくるような感覚に近いかもしれません。
ヘミレア
コーヒー栽培における病気の一種。コーヒーの歴史の中で、最も大きな被害を出した病気として知られています。日本語で言う「さび病」であり、コーヒーノキの葉にヘレミア菌が付着することで、養分を奪いコーヒーノキは枯れてしまいます。
ベルデ
コーヒーの欠点豆の一種。成熟しきっていない状態で収穫されてしまったコーヒー生豆のことを「ベルデ」といいます。
ベルベティ
コーヒーの味を表現する言葉の1つ。口当たりがよく、コクがあり酸味の少ないコーヒーの味を「ベルベティ」と表現します。日本人に好まれる風味を持ったコーヒーにあてはまることが多いです。
ボイリング法
煮出すことによって、コーヒーを抽出する方法。トルコ・コーヒーのように上澄みを飲むものではなく、煮出したコーヒーをフィルターでろ過する方法です。1700年代にフランスで考案されました。