コーヒーは、道具や入れ方で味わいが変わってくる飲み物です。ドリップ式でコーヒーを淹れる際に必要になってくるのがペーパーフィルターです。
ドリッパーの形状によって、2つのタイプのペーパーフィルターを使い分けることが出来ます。ペーパーフィルターにはどの様な種類があり、それぞれどんな特徴があるのかをご紹介します。
ペーパーフィルターの種類
ペーパーフィルターはドリッパーの形状から、台形型と円錐型の2つの種類に分けられます。それぞれに特徴があり、使い分けることでさらにコーヒーを楽しむことができます。
台形型ペーパーフィルターとは
1つ穴のメリタ式や、3つ穴のカリタ式などのドリッパー用として使われています。
台形型のウェーブタイプのペーパーフィルターは、側面に液状のひだがあります。これがあることで、コーヒー粉にムラなくお湯を注ぐことが出来ます。そのため安定したコーヒーを味わうことが出来るのです。
台形型のペーパーフィルターの場合は、側面と下の2箇所を折る必要があります。下の部分を折る際は谷折りにし、側面を折る際には山折りにしなければいけません。接合部を折って強度を保つことによって、しっかりと安定してセットすることが出来ます。
台形型ペーパーフィルターの特徴
また、台形型のウェーブタイプのペーパーフィルターの特徴は、フィルターが波打っていることです。底が平らになっていて、お湯を注ぐときにブレてもしっかりとコーヒー粉全体に馴染んでくれるという特徴があります。ドリップの際に出る雑味を吸着してくれるため、安定したコーヒを味わうことも出来ます。
円錐型ペーパーフィルターとは
ハリオV60、コーノなどのドリッパー用として使われています。
ドリッパーの形を円錐形にすることで、コーヒー粉の層が厚くなります。余分な油分を吸収する働きがあるので、すっきりとしたコーヒーを味わうことが出来ます。
また、注がれたお湯が中心に向かって流れることでコーヒー粉に長く触れるため、コーヒーの成分を、より多く抽出することができます。円錐形のペーパーフィルターの場合は、接合部を1箇所だけ折れば良いため、手前は省けます。
ペーパーフィルターの色による種類分け
酸素漂白フィルター
白色のペーパーフィルター。昔は塩素漂白だったため危険性が指摘されましたが、現在は酸素を使っての漂白なので、安全かつ人体への影響も心配いりません。リグニンを効率的に除去するため時間がかからず、コストが安いことも最大の魅力です。
漂白することにより、リグニンという木の香り成分が取り除かれており、木のにおいや味がコーヒーに移りにくいです。
みさらし(無漂白)フィルター
茶色いペーパーフィルターです。漂白する代わりに長時間水に浸して作っています。無漂白のため、フィルターにリグニンという木の香りの成分が残っており、木のにおいや味がコーヒーに移りやすいです。みさらしフィルターのメリットは、環境に優しく、価格もお手頃という点です。
ペーパーフィルターの種類と特徴まとめ
ペーパーフィルターといっても、台形型と円錐形では淹れ方や特徴、コーヒーの味も変わってきます。また、漂白フィルター、無漂白フィルターどちらのペーパーフィルターを使用するかによっても、コーヒーの香りや味わいが変わってきます。
それぞれのペーパーフィルターの特徴を知って、自分好みのドリップスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。