コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、引き続き「は行」のコーヒー用語を紹介します。
フレーバープレカーサー
コーヒーが放つ香りの元となる成分のことを「フレーバープレカーサー」と言います。プレカーサーは、“前駆体”という意味を持ちコーヒーの世界以外でも使われる言葉。クロロゲン酸、タンパク質、ショ糖、トリゴネンといった物質がコーヒーの「フレーバープレカーサー」にあたります。
フレーバープロファイル
「フレーバープロファイル」は、コーヒーの品質・特徴を正確に表現するために開発されたもの。コーヒーの持つ特徴に対して感じた表現を書き、アロマやボディー、甘味などの全体的な印象を整えていく方法です。
プレミアムコーヒー
呼んで字のごとく“高品質なコーヒー”のことを「プレミアムコーヒー」と言います。
コーヒーをただ栽培するだけではなく、何かしらの付加価値があるものをプレミアムコーヒーとして分類しており、有機栽培の物・環境保護団体から認証を受けているもの・生産者等を特定できるものなどが、代表的なプレミアムコーヒーとされています。
フレンチプレス
筒状の専用ポットにコーヒー豆と熱湯を注ぎ、上部からフィルターを使って押しながら抽出する器具。「フレンチプレス」以外に、コーヒープレス・カフェプレス・プランジャーポットといった呼び方もあります。
コーヒーそのものの味を楽しめる抽出方法ということで、サードウェーブコーヒーの流行とともに導入する店舗が増えたとされています。
フレンチロースト
コーヒーの焙煎度合いを8段階に分けたうちの1つ。焙煎が強い方から考えて、上から2番目に位置しており“深煎り”と表現されます。酸味は全く感じられず、苦味が強いのが特徴。
長時間焙煎をすることによって、コーヒー豆の表層には油分が浮き、色は“ダークチョコレート”のような黒さで、焙煎を240℃程度で終わらせるとフレンチローストになると言われています。
ブレンド
2種類以上の焙煎したコーヒー豆を混ぜ合わせることを「ブレンド」と言います。単一品種では味が物足りない場合、足りない成分を補うために特徴の異なる品種を混ぜ合わせ、美味しい味を作り出すために行われるのだそうです。
また、安値のコーヒーを美味しくするためにもブレンドが行われることもあります。
レギュラーコーヒーとブレンドコーヒーの違いはコチラ
ブローカ
「ブローカ」は成熟する前のコーヒーチェリーに入り込み、産卵を行なう害虫の一種。卵がかえってしまうと幼虫は中の果肉を食べて成長するので、虫に食われたコーヒー豆となってしまうのです。
ブロカード
欠点豆の一種。ブローカなどが侵入して、虫食い状態になった欠点豆を「ブロカード」と言います。豆の表面に穴が空いていたり、汚れている面が多数存在することから、商品としては利用価値がありません。
ブロークン
砕けてしまった豆のことを「ブロークン」と表現することがあります。ブロークンの原因となるのは物理的な原因だけではなく、コーヒーチェリーからの精製過程で過度に乾燥させすぎることでも発生するそうです。