中央ヨーロッパに位置する国、ポーランド。ヨーロッパ諸国の国に多いように、ポーランドでもコーヒーが生活に根付いており様々なシーンで飲まれているようです。ここでは、ポーランドのコーヒー事情とその特徴について紹介します。
ヨーロッパ圏内では少ないコーヒー消費量
毎日2〜3杯のコーヒーを飲むのが普通という人々が多いヨーロッパ圏内において、ポーランドは比較的コーヒーの消費量が少ない国です。
国民一人あたりの年間消費量は340杯程度と、日本とほぼ同等の数字になっており、「どれくらいコーヒーを飲むか」という観点からいえば、日本人と同じくらいだと考えていいでしょう。
ポーランドに決まったコーヒー文化はない
イタリアのように「コーヒーと頼めばエスプレッソが出てくる」といった、決まった文化がポーランドにはありません。
ポーランドのカフェではエスプレッソなどの定番メニューはもちろん、アメリカンのような薄めなコーヒーも用意してあります。
トルココーヒー風に飲むことも
ポーランド人は家でコーヒーを飲む際、少し変わった方法で淹れることがあるそうです。その方法とは、ドリップで使うコーヒー豆にお湯を直接注ぐというもの。
もちろん、インスタントのような作りではなく普通のドリップ用のコーヒー粉なので、お湯に溶けることはありません。スプーンでかき混ぜ、沈殿するのを待ってから上澄みだけを飲むのです。
のんびりとコーヒーを楽しむスタイル
この飲み方は、トルコ・コーヒーに近いです。どういった経緯でこのような飲み方がされているのかは定かではありませんが、ポーランドでは“コーヒーは溶けないもの”として、コーヒー粉が沈殿し最適な湯温になるまでゆっくりと待つのだそうです。
安値のカフェがたくさん!スタバも人気
ポーランドのカフェでは、コーヒー1杯が日本円にして約200円程度とリーズナブルな値段。居心地の良い雰囲気も相まって、頻繁に訪れる方が多いのだとか。
一方で、スターバックスなどの海外チェーン店も、一般的なカフェに比べて値段が高いにも関わらず人気を集めているようです。ポーランドの方々は、その時々の気分でカフェも変えてコーヒーライフを楽しんでいるのです。
ポーランドで人気のインスタントコーヒー「インカ」
そんなポーランドで人気なインスタントコーヒーが「インカ」という穀物コーヒー。実際にはコーヒーではなくチコリーと麦で作られた飲み物ですが、ポーランドではコーヒー的な感覚で広く飲まれています。
インカは、カフェインを含まずカロリーも控えめなことから、ヘルシードリンクとしても注目を集めています。値段も一箱120円程度とリーズナブルな価格になっています。
ポーランドのコーヒー事情と特徴 まとめ
ポーランドでのコーヒー事情を探ってみると、かなり日本に近い文化だということがわかりました。
飲まれているコーヒーもカフェのスタイルも様々。その時その時の気分によって銘柄やカフェを選ぶという点でも、まるで日本人と同じようで親近感がわきます。強いて言うのなら、「コーヒーはのんびりと飲む」ポーランドには、そんな特徴があるのではとも思えます。