スーパーや、コーヒーチェーン店でも気軽に購入できるようになったデカフェ。カフェインがカットされているのは知ってるけれど、具体的に何%のカフェインが入っているかご存じでしょうか。今回はデカフェはカフェイン含有量について見ていきましょう。
デカフェについて
デカフェとは、カフェインを含んでいるものからカフェインだけを極力取り除いたカフェドリンクのことを言います。デカフェ、カフェインレス、カフェインフリーと表示されています。実際に販売されているデカフェコーヒーのカフェイン含有量は、本来の1%~10%が多く、コーヒー以外の飲料では0%と表示されているものもあります。
コーヒーの表示に関する公正競争規約
日本ではデカフェに対する明確な基準はありませんが、コーヒーの公正競争規約として「カフェインを90%以上除去したコーヒーにあたってはその形状に関わらずカフェインレスコーヒーと記載する」となっています。ですので、カフェインレスコーヒーと表示されている商品は、‘カフェイン含有量が10%未満のコーヒー’ということになります。
コーヒー以外のデカフェのカフェイン含有量
カフェインが含まれているのはコーヒーだけではありません。紅茶・緑茶・ウーロン茶・コーラ・栄養ドリンクのほか、これらを原料としている食品にも含まれています。
カフェインは、コーヒーや茶などの原料由来の成分のため、本来表示義務がありません。つまり、カフェインを含んでいても製品表示として示されていないことが多いため、コーヒー以外のデカフェ含有量については、はっきりと知ることができないのが現状です。
EUのルールと「デカフェ」
EUでは、デカフェに一定の規格が設けられていて、カフェイン含有量がコーヒー豆中0.2%以下、インスタントコーヒーの場合は0.3%以下であるもの以外は「デカフェ」という名称を使うことができません。
欧州食品安全機関では、食品の安全性に影響するあらゆることについて科学的な情報提供が行われており、カフェインに対してもこのような厳しい基準が設けられています。
カフェインは少しずつ注目を集めている
日本国内で、カフェインを含む食品の過剰摂取による、妊産婦や子どもへの影響を懸念する意見があることから、平成23年度から国内外の情報を収集し、食品中のカフェインについてのファクトシートが作成され、公表されるようになりました。
それでもコーヒー・紅茶・緑茶にカフェインが含まれているという認識度は高いものの、それ以外の食品についての認識度は低いため、カフェインに対する細かな基準を設けるところまでは至っていないようです。
デカフェはカフェイン含有量何%以下?まとめ
デカフェのカフェイン含有量について、日本国内では明確な基準がありません。コーヒーの場合は公正競争規約に基づき、カフェインレスと表示するカフェイン含有量は10%以下となっています。これは、表示に関するものだけで、実際に販売されているデカフェコーヒーのカフェイン含有量は、1%から10%以下と幅があります。企業や商品によってさまざまなので、実際に手に取り確認することをおすすめします。