コーヒーからカフェイン成分だけを取り除いたカフェインレス・コーヒーをご存知ですか。一体どのような方法で、カフェインレスになるのか気になりますよね。今回はカフェインを除去する方法のひとつである「超臨界二酸化炭素抽出」についてご紹介します。
超臨界二酸化炭素抽出について
超臨界二酸化炭素抽出とは、二酸化炭素を超臨界流体の状態にしてカフェインを抽出する方法です。物質に一定以上の温度と圧力を加えると、気体と液体の性質を兼ね備えた超臨界流体状態になります。
超臨界流体は、気体の持つ拡散性と、液体の持つ溶解性をあわせ持つため、コーヒー豆内部への浸透性が高く、成分の抽出効率に優れているのが特徴です。
コーヒー豆への影響はあるのか
二酸化炭素の超臨界流体は、他の物質よりも常温、常圧に近く、精製も比較的容易です。超臨界状態でも他の物質との化学反応を起こしにくいため、コーヒー豆に使用しても、味や香りなどの風味があまり損なわれません。
何より、二酸化炭素を使用することで安全性が高いので、優れた脱カフェイン法のひとつだと言われています。
カフェイン除去の他の方法
有機溶媒抽出法
有機溶媒により、カフェインを抽出する方法。有機溶媒の使用により、カフェイン以外の成分が失われ、コーヒーの風味が落ちる場合があります。また、コーヒー豆に直接溶媒が触れるため、安全性から日本では輸入禁止として扱われています。
水抽出法(スイスウォーター式)
水を利用してカフェインを自然に抽出する方法。コーヒー豆から水溶性の成分を抜き出し、カフェインだけ除き、その他の成分を豆に再充填する工程を繰り返します。コストが低く安全性の高い方法です。
脱カフェインの試み
脱カフェイン法では、コーヒーの風味が損なわれる場合があるため、これに替わる方法として、カフェインを含まないコーヒーノキを作る試みがなされています。2004年に、遺伝子組み換えの手法と、人工交配による育種によるもので、カフェインレス・コーヒーノキの作製に成功したものの。まだ実用化には至っていないとの話です。
カフェインレス・コーヒーの味わいとメリットとデメリット
カフェインレス・コーヒーはカフェイン含有量が限りなくゼロに近いため、子供や妊婦さんでも楽しむことができるのが最大のメリットです。
カフェインレス・コーヒーは、通常の同じ銘柄のコーヒーと飲み比べると、若干、風味が劣るように感じられますが、カフェイン抽出技術の向上により、比べなければわからない程度にまで品質が向上されています。
ただ、一番風味が変わらないとされている超臨界二酸化炭素抽出法はコストがかかるため、商品の価格も高くなってしまうのがデメリットです。ですが、世界的な健康ブームにも後押しもあり、カフェインレスのビジネス市場は拡大する一方なのだそう。
【デカフェのカフェイン除去方法】超臨界二酸化炭素抽出まとめ
コーヒーにおける超臨界二酸化炭素抽出とは、コーヒー豆からカフェイン成分を除去する方法のひとつです。二酸化炭素を一定の条件下におき、超臨界流体にすることでカフェインを抽出します。
この方法は安全性が高く、コーヒー豆の風味や味わいを損ねないため、今、一番注目されているカフェイン除去方法です。カフェインレス・コーヒーをお探しの時は、抽出方法までチェックしてみると面白いですよ。