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コモディティコーヒーの概念とは

コモディティコーヒーの概念とは

コモディティコーヒーは、普段私たちが飲んでいるほとんどのコーヒーに当てはまります。今回は日常の中でもっとも身近なグレード、コモディティコーヒーとは果たしてどういったコーヒーなのでしょうか。

コモディティとは?

コモディティ(commodity)とは、日用品、必需品などの生活に欠かせないもののことを指します。市場に流通している商品を一般化し、消費者にとってどの商品を購入しても差のない状態のことを「コモディティ化」といいます。

商品がコモディティ化することで、消費者が商品を選ぶ基準が価格の違いのみになります。価格競争に陥りやすく企業収益を圧迫する傾向がある一方で、消費者にとっては商品が安く豊富に流通するのでメリットになる場合もあります。

コモディティコーヒーについて

コモディティコーヒーとは、商品先物取引市場で取引されているコーヒー豆のことで、世界でもっとも多く流通しているグレードのコーヒーです。コーヒー豆は欠点の数により評価する「ブラジル方式」で格付けされ、需要と供給によって価格が変動していくグレードのコーヒー豆をコモディティコーヒーと言います。

また、農園や生産者に関係なく、同じ銘柄はまとめて取引されることもコモディティコーヒーの特徴です。大量に流通しているため、ローグレードのコーヒー豆とともに、缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料としても使われています。

先物取引について

先物取引とは、特定の商品をある決められた時点で取り決めた価格で、将来の一定日時に売買する事を約束する取引のことです。通常の株取引では企業などが倒産しなければずっと株式を保有することができますが、先物取引は期限がくると自動的に定められた金額で決済されます。

コーヒーなどの農作物のほか、鉱工業材料などが先物取引の中でも代表的な商品です。

コーヒーのグレード

コーヒー豆は「スペシャルティ」「プレミアム」「コモディティ」「ロー」の4つのグレードに分けられており、世界で一番流通しているコーヒーがコモディティグレードです。コモディティもハイグレードからローグレードまで格付けされているので、欠点の少ないハイグレード豆は、プレミアムグレードに近い品質の高いコーヒーとなる場合もあります。

コモディティコーヒーの利点

コモディティコーヒーの利点は、消費者がコーヒー産地や銘柄を自由に選ぶことができ、流通量が多いため手軽で安く購入できることです。産地だけでなく、生産者や流通まで追うことができる“品質保障”のスペシャルティやプレミアムに対し、多くの消費者に嗜んでもらいやすいコーヒーという立ち位置に焦点を置いたグレードです。

スペシャルティとのグレードの違い

コーヒー豆_グレード_スペシャルティ

私たちが普段飲んでいる市販のコーヒーのほとんどが、まさしくコモディティコーヒーにあたるものです。コモディティの特徴はその流通のしやすさにありますが、では品質優先でトレーサビリティコーヒー(産地の他、生産者などの詳細情報まで追えるコーヒー豆)でもあるスペシャルティの方が別格で美味しいのかというと、実はそう明確に言えるものでもありません。

誰にでも楽しめる普遍的なグレード

私たち消費者目線で見た場合、“際立った風味や特性を持っている”を持っているのがスペシャルティの概念であり、個性の強いコーヒーとなります。

対するコモディティコーヒーは、一言で言うと可もなく不可もない“誰にでも楽しめるコーヒー”といったところでしょうか。一概には言えませんが、決して味に差があるわけではないので、安物のコーヒーだと一蹴してしまうのはもったいないのです。

コモディティコーヒーとは流通特化の飲みやすいコーヒーを指す

コモディティコーヒーとは、商品先物取引市場で取引されている流通しやすいコーヒーのことで、需要と供給によって価格が決められます。農園や生産者に関係なく、同じ銘柄はまとめて取引され、私たちにとって最も身近なグレードのコーヒーです。

流通に特化している安価なとはいえ、決して上位グレードに比べ劣っているわけではありません。コモディティコーヒーたる概念としては、誰にとっても美味しく飲める、その“普遍的な風味”にあります。

コーヒーの概念を知り、理解を深め、その背景について造詣を深めていくことによって、目の前で香るコーヒーの味わいはより深みを増していくのです。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。