アラビカコーヒー発祥の地といわれるエチオピアは東アフリカ内陸に位置する連邦共和制国家です。国土の多くは高地で、年間平均気温が13度ととても涼しい国です。首都のアディス・アベバは標高2400mにあります。東部は砂漠地帯ですが、北部は川や湖など水が豊富な地域が広がります。
エチオピアでも、コーヒーの栽培が盛んに行われています。
エチオピアコーヒーの歴史
コーヒーの樹の原産地はエチオピアと考えられています。その後、アラビアに伝えられたとされています。コーヒーの始まりには諸説ありますが、エチオピアの羊飼いカルディが、山羊が赤い実(コーヒー豆)を食べるのを発見し、コーヒーの飲用が始まったとされています。
エチオピアコーヒーの主な生産地
- 南部のシダモ地方
- 中部東部のハラー
- カファ地方
エチオピアコーヒー豆の種類
エチオピアコーヒーは、シダモ (Sidamo)、ハラー (Harrah)、ディマ、レケンプティなど、収穫地の名で販売されています。
シダモはコーヒーの女王と言われ、すばらしくフルーティーで芳醇な香りを誇るコーヒー豆です。
世界的に人気の高い品種です。
エチオピアコーヒーの特徴
エチオピアのコーヒー豆は世界最高の香りを誇ると言われ、フルーティーな香りと酸味が強いのが特徴です。とくにアビシニア高原のものが有名で、ジャスミンのような香りと例えられます。
他のコーヒーに比べ、苦味が少なく、コクや甘みはやや控えめになっています。
ブラジルなどの苦みが強い豆とブレンドされることが多くあります。特に強い苦味のジャワ産ロブスタ種とブレンドされたものは、モカジャバとして多く親しまれています。
エチオピアコーヒーのオススメの焙煎や飲み方
エチオピアコーヒーの焙煎は、すばらしい香りや豆本来の味わいを楽しむため、「ミディアム・ロースト(中浅煎り)」から「ハイロースト(中煎り)」程度をおすすめします。
エチオピアコーヒーは酸味が強いので、バリエーションコーヒーやエスプレッソには向きません。ペーパードリップやネルドリップで丁寧に抽出し、そのままストレートで飲むことをおすすめします。
流通しているモカコーヒーのうち、95%がエチオピア産になります。フルーティーな香りや酸味のあるコーヒーが好きな方には特におすすめなコーヒーです。