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タイ王国からの贈り物「オリエンタルファズ」

タイ王国からの贈り物「オリエンタルファズ」

タイ王国と言えばタイ米やトムヤムクンなど、コーヒーなんて頭の片隅にも思い浮かばない方が、多いのではないでしょうか?

今回ご紹介する「オリエンタルファズ」は「東洋のFa’s」という意味で、Fa’sには「FARM(農園), FACTORY(工房), FASHION(先駆け), FAMILY(家族), FANTACTIC(すばらしい)」という意味が込められています。

ではFATASTICなCOFFEEとは、一体どのようなものでしょうか?

オリエンタルファズはこんな時にオススメ

  • マンデリンに近いコーヒーが好きなとき
  • 酸味よりコクのあるコーヒーを探しているとき
  • 珍しいコーヒーを飲んでみたいとき

コーヒーが救った!タイの村々

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オリエンタルファズ公式サイト
http://orifas.com/our-coffee-farm/

コーヒーへの華麗なる転換

皆さんは「黄金の三角地帯」という言葉をご存知でしょうか?

タイ北部・ミャンマー東部・ラオスにまたがる地域で、麻薬・覚せい剤の一大密造地帯でした。ここ一帯は貧しさのため、麻薬など換金作物を育てていました。

そこで麻薬に代わる換金作物として、タイ王室・政府そしてNGOの支援の下でコーヒーや茶の生産を導入したのです。

なぜコーヒーと茶なのか?

なぜ転換した作物がコーヒーと茶だったのでしょうか?

「タイ北部」と聞くと驚くかもしれませんが、実は台湾より南でフィリピンとほぼ同じ緯度です。タイ北部の気温や雨量に恵まれた山岳地帯は、コーヒー生産には打ってつけなのです。

さらにコーヒーと茶は換金作物です。つまり市場に向けて販売する商品で、高品質になればなるほど市場では高値が付きます。近年よく耳にするスペシャルティコーヒーは、その最たる一例ですね。

共存する最優秀豆

森林とアカ族

オリエンタルファズにおいて外せない点は「共存」という点です。

栽培している山岳民族であるアカ族の彼らにとって、森林は切り離せない存在です。そこで彼らは、森林とコーヒーを適正に管理することで「共存させて」栽培しています。

共存のメリットと品質

森林と共存させることで、オリエンタルファズは国内の品評会で最優秀賞にまで至りました。

森林と共存させるということは、生態系を壊さないということです。そして生態系を壊さないことにより、自然の有機肥料に恵まれた土壌の維持や、強い日光を遮るなど、高品質なコーヒーにも貢献しているのです。

ショコラにも似た香り

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フレグランス(豆の香り)は、若干土らしさを感じますが、基本的にショコラ系のまったり深い香りで、華やかさとは対照的ともいうべき香りです。

アロマ(コーヒーの香り)はフレグランスよりコーヒーらしさが前面に出て、ショコラの香りが際立っている印象です。

ペーパードリップ:甘み&ふわり漂うコク

甘みがあるため口当たりは柔らかく、滑らかに口の中にコーヒーが流れ込んでいきます。そこから複雑でフワリと優しいコクが感じられるのですが、立体的で非常に印象的です。

後味も優しいコクの延長線上で、ふわりと心地よく感じられます。

抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)

  • 豆の分量:25g(250ml、二人分)
  • 挽き具合:中細挽き
  • 抽出温度:80℃
  • ポイント
    80℃で抽出すると柔らかみが出ます。また多くの豆を用いて、85度ほどの熱いお湯で抽出すると、コクが前面出てきます。

フレンチプレス:軽くもコクがある

ペーパードリップと比べると軽く感じられますが、コクも感じられます。立体感も感じられますが、ペーパードリップが奥行きのある立体感に対し、フレンチプレスは綿のようにフワッと感じられる立体感です。

抽出方法の一例

  • 豆の分量:18g
  • 挽き具合:粗挽き
  • 抽出時間:4分00秒
  • ポイント
    若干長めの時間で抽出したほうが、オリエンタルファズらしさを感じることができます。

マンデリンに似て非なるコーヒー

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オリエンタルファズの風味は有名な銘柄でいうなら、マンデリンに近いといえばよいかもしれません。確かにコクがあり複雑ですが、マンデリン特有のスパイシーさによるものとは異なる複雑さです。

スパイシーではないので、マンデリン特有の刺激が好みでない方にはオススメかもしれません。

タイ王国からの贈り物「オリエンタルファズ」まとめ

全体像

  • 心地よいコクと甘みの奥深さが最大の特徴
  • コクは強いが飲みやすい
  • マンデリンに似ていますが、スパイシーではない深さを持っている

個人的感想

コクのある奥深さと、まろやかさという対比が最も面白く感じられました。爽やかなコーヒーが好みの方にはイマイチかもしれませんが、深みが好きな方には是非とも飲んでいただきたいコーヒーです。

今までマイナーであったタイ産のコーヒー豆ということもあり、今後注目すべきコーヒー豆ともいえるでしょう。

豆の情報

 

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。