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飲みやすい酸味「エチオピア:シダモWASH」

飲みやすい酸味「エチオピア:シダモWASH」

今回はエチオピアの中でも、少し変わった存在のコーヒーをご紹介させていただきます。

エチオピアの多くのコーヒー豆は、個性が出やすいナチュラルで精製したものがほとんどです。しかし今回は名前の通り、ウォッシュドで精製されているため、エチオピアらしくない風味を持っています。

一体どんなコーヒーなのでしょうか?

「シダモWASH」は、こんなコーヒー。

  • 今回の焙煎:ハイロースト

香り

  • フレグランス(豆の香り)
    華やかさよりコンパクトで透明感のある香り
  • アロマ(コーヒーの香り)
    明るく華やかだが、エチオピアにしてはやや抑え気味の香り

風味

  • エチオピア産にしてはコンパクトにまとまった酸味
  • 鮮烈さや華やかさは弱めで飲みやすい

こんな時にオススメ

  • 昼に飲みたくなるコーヒー
  • 飲みやすいエチオピアコーヒーを探しているとき

ペーパードリップ:透明でコンパクト

若々しいフルーツが印象的なフレーバーです。

しかし酸味は、エチオピア産に多く見られる華やかさとは、少し異なります。ウォッシュドということもあり、クリアでコンパクトな酸味が特徴的です。エチオピアらしさを期待している方には、驚きかもしれません。

また余韻も華やかさは欠けていますが、丸みがあってスッキリしています。

エチオピアらしい個性には弱い反面、透明感あふれる味わいという点では、ピカイチです。

75~85℃で淹れてみよう

このコーヒーのオススメの温度は、75~85℃の範囲内です。スッキリ気分転換したい方は少し低めの温度で、バランス重視の方は85℃近くで抽出すると良いでしょう。

オススメの抽出方法

  • 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:80℃

ステンレスフィルター:柔らかさとジューシーさ

柔らかい口当たりから、ジューシー感あふれる酸味が広がります。やはり華やかさは弱めです。ペーパードリップと同様にコンパクトで、一点にギュッと詰まったジューシーさが特徴的です。余韻は、柔らかさによる広がりが印象的で、ほのかに華やかさが混じっています。

コーヒーオイルのために、ペーパードリップのようにスッキリしていませんが、雑味の少ないクリアテイストです。

オススメの抽出方法

  • 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
  • 挽き具合:中細挽き
  • 抽出温度:80℃

ネルドリップ:飲みやすい酸味

アフリカというより中南米産のコーヒーに近い印象です。

コンパクトで透き通った酸味に、ネルらしい柔らかみが、味わいの中心です。ステンレスフィルターのようなジューシーさは弱く、酸味系の中では均整が取れている印象です。余韻は丸く収まった風味から、酸味の残余がほのかに感じられます。

柔らかみと透明感とのバランスが取れた、良い意味で平々凡々な酸味系コーヒーです。

軽やかなコーヒーに仕上げる

少し低めの75~80℃のお湯でコーヒーを抽出すると、柔らかさはそのままで、軽やかさが目立つコーヒーになります。昼間に飲まれる際は、少しお湯を冷ましてから抽出してみると良いかもしれません。

オススメの抽出方法

  • 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:75~80℃

フレンチプレス:上品で明るい味わい

穏やかな酸味の中に華やかさも感じられます。しかしイルガチェフェのような快活なものではなく、上品な印象の華やかさです。この柔らかく上品な酸味は絶品です。

コンパクトさとも相まって、ほんわかとした優しいコーヒーに仕上がっています。口当たりから余韻まで、なだらかで起伏がない部分が最大の特徴でしょう。数ある抽出方法の中でも、最もオススメできます。

オススメの抽出方法

  • 豆の分量:18g(容量350mlのプレス)
  • 挽き具合:粗挽き
  • 抽出時間:沸騰したお湯で4分00秒

「シダモWASH」の美味しい飲み方

ミルク・砂糖との相性

  • ミルク:エチオピア産の中では、相性がかなり良い
  • 砂糖 :相性GOOD

エチオピアのオールラウンダー

シダモWASHの優れている点が、華やかさに代表されるエチオピアらしい個性が、程よく抑えられている点です。そのためイルガチェフェ等と比べて、ミルクや砂糖との相性が優れています。

もちろんブラックでも美味しいですし、気分に合わせてミルクや砂糖を加えてみるのも良いでしょう。エチオピア産の中では、オールラウンドプレーヤーなコーヒー豆です。

シダモWASHで美味しく飲もう

ウォッシュドにより欠点豆が少なく、透明感のある味わいです。しかしエチオピアらしい個性が弱い点もまた事実です。そのためシダモWASHは、その飲みやすさから日常的な飲用に適しているコーヒー豆でしょう。また欠点豆の少なさや価格面から、初心者にも扱いやすいコーヒー豆です。

「ちょっとエチオピアのコーヒーに触れてみよう!」という方には、オススメです。

コーヒー豆の情報

  • 名称:シダモWASH G2
  • 産地:シダモ地方、エチオピア
  • 精製:ウォッシュド
  • 今回の焙煎:ハイロースト

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。