「チャンチャマイヨ」という名前。コーヒー豆の特徴より、つい気になってしまう変わった名前の持ち主です。その不思議な名前に反して、意外と素直で面白い印象のコーヒー豆です。
ではどのような味なのか、ご紹介させていただきます。
「チャンチャマイヨ」はこんな時にオススメ
- 気分転換して落ち着きたい時
- 仕事や勉強の合間の一息に
- 読書など、ゆっくり過ごしたい時
チャンチャマイヨとは?
「チャンチャマイヨ」とはいうのは実は地名で、およそペルーの中央付近に実在する地域の名前です。コーヒー豆はアルパカの故郷であるアンデス山脈の麓の自然に恵まれた高地で、先住民のケチュア人の手によって生産されています。
ちなみに気になるチャンチャマイヨ(Chanchamayu)の語源は、ケチュア語で「鳥の一種(shancha)+川(mayu)」や「急いで歩く(chanchay)」などの様々な説があるそうです。
調和のとれた優しい風味
マンデリンより柔らかい
豆の香り(フレグランス)は、どっしりとした重みのある濃厚な香りに、滑らかなハーブ系の香りがします。しかし、マンデリンほどの個性があるわけではなく、全体としてはバランスのある重厚感が感じられます。
コーヒーの香り(アロマ)も同様に、重厚感の中にハーブのような香りが見え隠れしている印象です。そのハーブ系の香りがどことなく良い気分にさせてくれ、病み付きになってしまいます。
落ち着く風味
チャンチャマイヨは、柔らかい口当たりから立体感のあるコクと苦みを感じることができます。それに寄り添う形で、ハーブ系の柔らかい酸味や甘みのある風味も感じられます。互いの味を邪魔することなく調和しているので、非常に落ち着きます。
後味は優しいハーブ系の風味が残り、疲れた時には心地よい余韻となってくれます。
ペーパードリップ:コク>ハーブ
ペーパードリップの場合、柔らかなハーブらしさを感じつつも、立体感溢れるコクと苦みを軸として風味を楽しむことが出来ます。特に深煎りの場合、苦みのある薬用酒を割らずにストレートで飲むような感覚を覚えます。
しっくり落ち着きたい時には、ペーパードリップで抽出する時に漂う香りとともに、コクを楽しむとよいかもしれません。
抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)
- 豆の分量:25g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:85℃
- ポイント
中細挽きにすることで濃くなり、立体感のあるコクと苦みが味わえます。お湯は若干熱めで細く注ぎ、じっくり抽出するのがオススメです
フレンチプレス:コク<ハーブ
フレンチプレスの場合、明るいハーブという印象が強いです。しかしイルガチェフェのような華やかさではなく、フッと口から鼻へと感じられる滑らかな明るさです。
この滑らかな明るさとコクが混ざることで、気分転換しつつ落ち着けるコーヒーに仕上がっています。
抽出方法の一例
- 豆の分量:17g(300ml)
- 挽く具合:中粗挽き
- 抽出時間:3分50秒
- ポイント
明るい味で飲みたい方は若干時間を短く、コクも併せて味わいたい方は若干長めに抽出するとよいでしょう。
仕事や勉強、読書の一時にピッタリの一杯
ハーブらしさを感じつつ落ち着けるチャンチャマイヨは、仕事や勉強の息抜きに、読書や映画鑑賞などにピッタリの一杯です。
少しアレンジを加えたい方は、オレンジ系の香りを付けるのも良いでしょう。アロマキャンドルなどを焚いて、リラックスした雰囲気の中で楽しむのも良いかもしれません。癒しの一時にピッタリの一杯です。
癒しの一杯「チャンチャマイヨ」まとめ
ハーブ系の風味、苦み、コクの調和したチャンチャマイヨは筆者オススメの一杯です。調和しているが故に普通のコーヒーに感じられますが、その調和性の高さが、気分転換と落ち着きを与えてくれるチャンチャマイヨの最大の個性です。ふとした時に癒しの一杯を飲んでみませんか?
豆の情報
- 名称:チャンチャマイヨ
- 産地:ペルー、フニン県、チャンチャマイヨ
- 焙煎:中深煎り
- 精製:ウォッシュト
- 購入店:珈琲舎ロッセ
- 購入店URL:http://www.coffee-rosse.com/