今回はタンザニアの農園の中でも有名な、「エーデルワイス農園」のコーヒー豆です。エーデルワイス農園は、キリマンジャロと呼ばれるコーヒーの一つで、キリマンジャロの中では飲みやすさが特徴的です。
「エーデルワイス」は、こんなコーヒー。
- オススメの焙煎:ハイロースト
香り
- フレグランス(豆の香り)
甘く滑らかで、若干カシューナッツのような印象がある - アロマ(コーヒーの香り)
甘く芳醇でカモミールのような香り
風味
- 個性を持ちつつも飲みやすさが印象的
- 程よい酸味に甘みと爽やかさ
こんな時にオススメ
- 昼に飲みたいコーヒー
- 気分転換したい時
- 仕事の合間のひと時に
ペーパードリップ:純真な野生児
個性的なのに飲みやすさのあるコーヒーです。
程よい酸味とコクはクリアテイストで、ワイルドさが感じ取れるフレーバーが印象的です。しかしその後、感じられる甘みには穏やかさを感じさせられます。余韻は穏やかさの中に、酸味とコクの残響の心地よさが感じられます。
どこか「純真な野生児」といったような雰囲気のコーヒーです。
80~85℃がオススメ
エーデルワイスは80~85℃前後の温度で抽出すると、程よさとワイルドさが上手い具合に感じられます。また低温でも美味しく、個性は弱めですがスッキリ明るい印象のコーヒーに仕上がります。
ただ高温では、上品さが消えてエグ味が出やすいので、あまりオススメはできません。
オススメの抽出方法(HARIO V60ドリッパー)
- 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
- 挽き具合:中挽き
- 抽出温度:83℃
ステンレスフィルター:個性と穏やかさのバランス
甘みとコクの滑らかさの中に、酸味がスッキリ感じられます。ペーパードリップのワイルドさと、後述するネルドリップの穏やかさを、足して二で割った味わいです。余韻は比較的スッキリ爽やかで、ちょうど良い飲みやすさがあります。
個性とのバランスが取れたコーヒーが好みの方には、オススメです。また若干低めの温度(75~80℃の範囲内)で抽出すると、個性が明るくて穏やかさと上手く調和している印象です。
オススメの抽出方法
- 豆の分量:一人当たり12g(一杯120ml)
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:78℃
ネルドリップ:シックで大人のコーヒー
キリマンジャロの中では、穏健的で飲みやすい印象のコーヒーです。
飲み始めは、タンザニアらしいワイルドな気品と、コクによるフルボディなフレーバーが感じられます。その後はワイルドさが見え隠れする程度で、ベースは甘みとコクの柔らかい風味が印象的です。余韻は奥深いコクが落ち着きに似た雰囲気を醸し出します。
こちらはシックで大人な印象のコーヒーです。
オススメの抽出方法
- 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
- 挽き具合:中~中粗挽き
- 抽出温度:83℃
フレンチプレス:淡麗な気品
ネルドリップとは対照的に、軽やかで柔らかみのある酸味が印象的です。
しかしその中に、ほのかなコクと甘みが感じられます。余韻は軽やかさが尾を引き、感じられるかどうかギリギリくらいの、ほのかな明るさが感じられます。
「エーデルワイス」の名前に似合った淡麗な気品が感じられます。
オススメの抽出方法
- 豆の分量:18g(容量350mlのプレス)
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:4分00秒
オススメの飲み方
ミルク・砂糖との相性
- ミルク:ほどほど
- 砂糖 :ほどほど
ミルクを加えるとワイルドさは弱まりますが、ミルクティーのような気品があります。ワイルドさが好みかどうかによって、ミルクが合うかどうか好みが分かれそうです。
低脂肪乳がオススメ!
エーデルワイスの上品な味を壊さないまま、カフェオレにしたいのであれば、低脂肪乳がオススメです。低脂肪乳を混ぜても、もたついた味にはならないため、上品さを保つことが出来るのです。
牛乳を混ぜる場合は1:1ではなく、「牛乳:コーヒー=1:3」ほどにするとオススメです。
エーデルワイスで気品ある時間を
エーデルワイス(=高貴なる白)の名前の通り、上品な味が特徴的です。
このコーヒーは、その飲みやすい上品さから、アフターヌーンティーの代わりに飲んで美味しいコーヒーです。うららかな一時に、一杯飲みたくなるコーヒーという印象です。
コーヒー豆の情報
- 名称:エーデルワイス
- 産地:オルディアニ、タンザニア
- 精製:ウォッシュド、天日乾燥
- 今回の焙煎:ハイロースト