イルガチェフェといえども多くの種類が存在します。今回はそのうちの一つである「イルガチェフェ コチャレ地区 ハマ」をご紹介させていただきます。
「イルガチェフェ コチャレ地区 ハマ」はこんな時にオススメ
- 緩くエレガントなコーヒーを飲みたいとき
- イルガチェフェは好きだが、軽すぎると感じたとき
イルガチェフェは華やかさと酸味だけではない!
みなさん「イルガチェフェ」と聞くと、華やかな酸味があって軽やかなコーヒーを想像する方は多いのではないでしょうか?しかし全てが同じような特徴ではありません。
例えば北海道産のお米でも「ゆめぴりか」や「ななつぼし」など様々な種類があって、それぞれ違う特徴を持っていますよね。それと同じくイルガチェフェという地域の中でも、ウォテやハマなど様々な種類と特徴があるのです。
柔らかさと深さも含んだ香り
フレグランス(豆の香り)はイルガチェフェらしい華やかな香りもしますが、前述のとおり華やかさだけではありません。柔らかみがあって、ウォッシュトらしい均整の取れた感覚がします。
アロマ(コーヒーの香り)は華やかさと一緒に重みも感じられ、イルガチェフェよりケニアやタンザニアのコーヒーで良く感じられるエレガントさが際立っている印象です。
ペーパードリップ:緩やか・エレガント
華やかさと酸味だけではない、最大のポイントをペーパードリップで感じることができます。
ペーパードリップで抽出すると酸味と華やかさ以外にも感じられる味があります。それは寄り添うようにふわりと感じられるコクと甘さであり、緩やかでエレガントな感覚に浸ることができます。
豆の特徴もさることながらウォッシュトということもあり、他のイルガチェフェに比べて飲みやすいなという印象を受けます。
抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)
- 豆の分量:25g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:75℃
- ポイント
若干低めの温度で抽出すると強さも抑えられるため、イルガチェフェらしさを感じつつも柔らかさも感じることができます。
フレンチプレス:まるでフォークボール
口にするとイルガチェフェらしい華やかな酸味を一番に感じることができます。しかし多くのイルガチェフェのような、花咲くように広がる華やかさではありません。
意外と柔らかにコクが効いていて、華やかさはコクによって閉じ込められる印象です。多くのイルガチェフェがずっと華やかさが続くストレートとすれば、今回のハマはフォークボールといった感じです。
抽出方法の一例
- 豆の分量:17g(300ml)
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:4分00秒
- ポイント
軽さを重視したい方は短めに、フォークボールのような感覚を楽しみたい方は4分程度で抽出すると良いかもしれません。
昼間の一服にオススメ
多くのイルガチェフェは気分転換したい時に飲みたい明るさを持ち合わせていますが、ハマはまた違います。
華やかさと柔らかなコクを併せもつため、一服したいときにオススメです。心が落ち着く優しい明るさは、このコーヒーの特筆すべき点でしょう。
プレーンのクッキーが一枚あると良いかも
今回のコチャレ地区ハマは、クッキーをお茶請けにすると良いでしょう。ふわりとしたコーヒーと、バターの重みとサクッとした食感は、絶妙なコントラストを成していて相性が良いように感じられます。
ゆるいイルガチェフェ「エチオピア コチャレ地区 ハマ」まとめ
全体像
- ナチュラルのイルガチェフェと比べると緩い味わい
- コクや甘みも感じられエレガント
- 華やかさよりバランスという印象
個人的な感想
「これぞ、イルガチェフェ!」というコーヒーを追い求めている方々には物足りないかもしれません。しかしイルガチェフェの中にも多様な味わいがあることを知るためにも、一度は飲んでもらいたいコーヒーです。
飲んでみるとその緩い味わいは、意外とツボになってリピーターになってしまうかもしれません。緩さに驚かされたコーヒーでしたが、驚かされただけ存分に楽しむことのできるコーヒーです。
コーヒー豆の情報
- 名称:イルガチェフェ コチャレ地区 ハマ
- 産地:エチオピア、南部諸民族州、イルガチェフェ地区
- 精製方法:ウォッシュト
- 焙煎:中深煎り
- 購入店:カフェ・デザール ピコ
- 購入店URL:http://cafe-pico.com/